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ネット時代の言葉の軽さと重さ
ネット時代は言葉の安売りの時代とも言われる。確かに、レジェンド、神対応、歴史的といった重々しい表現がいとも簡単に、日常的に使用されているように感じる。几帳面で控えめな日本人の感性を受け継いでいる身には、どうしてもその軽さが鼻につく▼ただし、ネットの持つ力の大きさは認めざるを得ない。中国の漫画家が描いた、怪我をした「くまモン」にパンダが寄り添うイラストなどは良い例だ。中国版ツイッターといわれるウェイボに掲載された。イラストに添えられた「みんな熊だから。みんな命だから」のコメントが胸を打つ▼政府は25日、熊本、大分両県で相次ぐ地震について「激甚災害」に指定した。昨年9月、茨城県常総市で堤防が決壊した暴風雨での災害に続くもの。これにより被災した自治体の災害復旧事業に対する国の補助率が上積みされ、少ない負担で事業を実施できるという。激甚災害という表現には大いに納得する▼大阪出張のため、週末にかけて東海道新幹線に乗った。長いトンネルを抜けたあと、窓の外に広がる景色に息を飲んだ。輝く琵琶湖の湖面。はるか向こうに見える青い山々。線路近くに広がる水田では田植えの準備が始まっている。美しい国に生まれたことに感謝の気持ちさえ湧いてくる。この美しい風景が一日も早く、被災地にも戻ることを願う。