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エクソンモービル 石化投資を加速 米シェール計画は予定通り
《エクソンモービル・ケミカル ネイル・チャップマン社長に聞く》
エクソンモービルが石油化学部門で拡大投資を加速している。米国では当初予定通り2017年の完成に向け、シェールガスを利用した年産150万トンのエタンクラッカーを建設中で、サウジアラビアでは新設した4つのエラストマー設備の立ち上げに入った。さらにシンガポールでも14年の「原油クラッカー」完成に続き、誘導品の追加投資を決定した。原油価格下落や中国経済の成長鈍化など世界経済の見通しが不透明となるなかで、石化部門を強化するスーパーメジャーの狙いは何か。エクソンモービル・ケミカルのネイル・チャップマン社長に戦略を聞いた。
▽ エクソンモービル・ケミカルにとっての成長機会は。
「中国経済の減速や原油価格下落、ポリエチレン(PE)マージンの低下といった短期的な変動があるが、長期的なトレンドをみると需要は確実に増加を続ける。現在約20億人の世界の中産階級の人口は2030年までの15年間で倍以上になる。石油化学製品の需要はこれに応じて平均して年4%で増加していく。地域別にみると中国、ブラジルが落ち込んでいる一方でインドは好転している。欧州は2―3年前より良く、米国も5年前より良い。世界全体で考える必要がある」
「今後の需要増は主に新興市場が中心になる。われわれは、これに対応するため、フィードストックの有効活用やスペシャリティ分野を重視して幅広い製品群に投資している。全ての投資はエクソンモービル・ケミカルが市場競争においてアドバンテージを有すると考える分野であり、長期的にみて収益面でのリターンを期待できるものだ」
▽ 新規投資でどのような強みを得ていきますか。
「シンガポールでは、2年前に世界で初めて原油を直接原料にするスチームクラッカーを導入した。ナフサクラッカーと比較して大幅なコストダウンができる。リファイナリーと完全に統合することで原油クラッキングによる多くの副生品を活用しており、これがエクソンモービルの強みでもある。PEでは付加価値が高いメタロセン触媒直鎖状低密度ポリエチレン(L―LDPE)や、ポリプロピレン(PP)ではインパクトコポリマー、またプロピレンリッチなエラストマーといったスペシャリティ製品群も追加した」
「サウジアラビアでは4つのエラストマー設備の建設が完了し、立ち上げの段階に入っている。さらに米国ではエチレン年150万トンのエタンクラッカー、PEの2つの大型投資が動いているほか、シンガポールで2つのスペシャリティ製品の新設備追加にも着手している。これらの幅広い投資はいずれも新興市場の成長によって促されたものであり、かつ、われわれが得意とするものだ」
▽ 米国における大型投資の狙いと進捗は。
「新設備は、当初の予定通り2017年の完工を予定している。ベイタウンのエタンクラッカーは、既存のリファイナリーと石化設備がある拠点内に建設している。原料供給、ユーティリティ面でのアドバンテージが高い。原料の調達ではアップストリーム部門と協力し、米国内でどのような活用可能なNGLがあるのか検討を行っていく」
「モントベルビューのPE設備では、C4LL(1―ブテン)のようなコモディティではなく、メタロセン触媒L―LDPEを生産する。供給先は米国市場に加えて、かなりの割合が新興市場を中心とした海外市場向けの輸出になると見込んでいる。米国、カナダ、フランス、ベルギー、中東、シンガポール、中国などに持つPEのグローバルネットワークの一部として位置付けていく」
▽ 原油価格の下落が今後の事業に与える影響は。
「市場の需給や経済動向にはサイクルがあると考えている。原油や天然ガス価格の変動、ナフサ、ポリエチレンのスプレッドの状況などあらゆるシナリオのなかで、収益面で健全な結果を確実に得られるものに投資している。今後も世界中で検討を進めているパイプラインのなかから次の投資、成長の機会をつくっていく」
(聞き手=遠藤文康)