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成長する化学産業集積地 ベルギー・フランダース (中)
▲日本触媒の大型投資は地元メディアからも注目。池田全徳社長がインタビューを受けた。
*アクセス優位、進出相次ぐ*
欧州市場にアクセスしやすいフランダース地域には、欧州事業の中核拠点を置く日系企業も多い。
日本触媒のベルギー拠点「NIPPON SHOKUBAI EUROPE」(アントワープ州ズウェインドレヒト)。紙おむつ向けの高吸水性樹脂(SAP)と原料のアクリル酸の生産増強のため、日本円で約470億円を投じる決断をした同社の存在は、現地メディアも注目した。これまで欧州には姫路工場からも輸出していたが、2018年以降はベルギー拠点が欧州の需要に対応する。アクリル酸の自社生産により価格競争力を高め、生産規模の大きいBASFやエボニックなどSAP大手との競争に備える方針だ。
日東電工もベルギーに地域統括会社「Nitto Europe」(リンベルフ州ゲンク)を設置。欧州はじめ中東などに展開する13社を管轄し、拠点間のシナジー創出に取り組んでいる。同社は自動車向け粘着テープ類や工業用テープを製造販売しており、本社の方針の下で「エリアニッチトップ戦略」も推進。同社が開発した家庭用表面保護材はその第一号製品となった。今後、自動車を中心に航空機分野などで事業を拡大し、営業利益率を倍増させる考え。
味の素の子会社「Ajinomoto OmuniChem」(東フランダース州ウェッテレン)は、低分子医薬品向け医薬中間体や天然抽出物を製造し、味の素の医薬中間体事業の中核に位置づけられている。顧客は欧州の大手製薬企業で、工場には5基の反応釜がある部屋を4部屋有する製造棟が立ち並ぶ。反応釜は多品種生産が可能なほか、前工程をインド合弁で行い、品質管理を同社が行うコスト削減にも取り組む。需要増を受け生産能力の増強、増員を検討するほか、連続反応のパイロット設備も導入中。
JSR Microグループの「JSR Micro(EUROPE)」(フレミッシュ・ブラバント州ルーヴェン)は、フォトレジストやリソグラフィー材料など半導体向けファインケミカル材料を製造し、顧客はドイツ、フランス、英国に広がっている。ロシア、中東では営業、マーケティングも展開し、アフリカも視野に入れている。
*保税倉庫を活用し物流面整備*
ベルギーは輸出入の税制面でも優遇制度が充実している。EUでは関税と付加価値税(VAT、標準税率21%)が課されるが、ベルギーでは保税倉庫を利用すれば輸入および保管時にはVATが課されず、ベルギーから第3国への輸出もVATは非課税。VATは製品販売時に納付義務が生じるが、キャッシュフローの面で利便性が高い。
試薬メーカーの東京化成工業のグループ会社「TCI EUROPE」(アントワープ州ズウェインドレヒト)も保税倉庫を利用し、潤沢な在庫を確保。ドイツと英国の営業所に供給するほか、出張ベースでフランスでも販売している。在庫品の数は2万5000種に上り、9割を即日出荷できる体制を整えている。とくに電子材料や太陽電池用セルバッテリー向けの販売が好調という。昨年のAEO(許認可事業者制度)取得により通関スピードも向上し、他の海外拠点より早く輸入できるとしている。
住友倉庫の欧州子会社「SUMITOMO WAREHOUSE(EUROPE)」のアントワープ支店(アントワープ州ウィルレイク)は、現地法人がなくても販売が可能になる限定税務代理人制度など、ユーザーの状況に応じたコンサルティングサービスを提供、取扱品目のうち高付加価値な化学品が85%を占めている。同社では「アントワープは南米の輸出基地にもなる」として、倉庫を活用した事業展開の選択肢もあるとしている。