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「ノット・オンリー・ユー!」
15年ほど前だったと記憶している。海外出張のため訪れた成田空港は、出国する日本人と帰国すると思しき外国人でごった返していた。押っ取り刀で向かった出国手続きの広い部屋は、長蛇の列を作る人々で埋め尽くされていた。5分、10分と時が経過しても、列はなかなか動かない。嫌な予感が強まる。予定している飛行機に乗り遅れるのではないかと次第に気が焦ってくる▼堪り兼ねたのか、若い白人のグループがチケットをかざしながら人の波を押し分け、出国手続きのブースに近付いていく。乗り遅れそうなので、先に通してくれとアピールしている。自分もそうした方が良いのでは、との思いがよぎった次の瞬間、手続きをしていた女性の審査官が白人グループを制止する声が響き渡った。「ノット・オンリー・ユー!」▼この短いけれど鋭い一言は、その場にいた人々全員に的確なメッセージを送ることとなった。今は、皆が同じ事態に直面している。でも大丈夫、落ち着いて。飛行機はあなたがたを置いて飛び立ちはしない。私たちも最大限迅速に手続きを行うから、と▼それ以来、長時間待たされてイライラすると、その場面を思い出す。そして自分に対して呟くようになった。「ノット・オンリー・ユー」。不思議と、不平不満の気持ちが薄らいでいく。