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2015年03月31日 前へ 前へ次へ 次へ

材料・加工技術と連携して再生医療を

 再生医療に期待が高まるなか、より多くの患者が恩恵を受けるために、あらかじめ機能的な立体組織や臓器を製造する技術が求められている。これを支えるのは、バイオ3Dプリンターや細胞シート積層などを利用した立体造形技術の開発だ。先行する欧米をキャッチアップするため、産業界の優れた材料および加工技術と融合する医工連携を推進し、再生医療技術の産業化に挑戦してもらいたい。
 1980年代末にマウスES細胞(胚性幹細胞)の発見に続き、京都大学の山中伸弥教授によるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の発見によってライフサイエンス分野の研究開発が急速に進んでいる。ヒトと同等の細胞や臓器を再現することで、新薬や化学物質の安全性評価スクリーニング、細胞治療や体外で作製した人工臓器の移植、疾病メカニズムの解析と革新的治療法開発など広範な用途が見込まれている。
 とりわけ注目されているのが再生医療だが、経済産業省は2030年の国内市場規模を腎臓930億円、軟骨860億円、肝臓660億円、心臓630億円などを見込み、合計は3000億円を優に超える。現状の技術でFDA(米食品医薬品局)から承認を取得した製品もあるが、患者の体内に細胞懸濁液の注入や細胞シートの貼付など組織の再生を促す治療法の開発が中心で、効果は限られる。
 次世代再生医療として世界各国で研究開発が始まっているのは、あらかじめ体外で組織や臓器を作製する技術である。具体的には骨・軟骨や血管など立体組織、心臓や関節など立体臓器の開発が目標になっている。細胞の壊死を防ぎ、機能を長期間維持するためには、iPS細胞など各種細胞の分化誘導技術の進歩、バイオ3Dプリンターや細胞シート積層などによる立体造形技術、さらに培養などで機能を付与する技術を幅広く融合しなくてはならない。
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、材料および成形技術など日本の最先端技術開発力を生かせるとして「立体造形による機能的な生体組織製造技術の開発」を立ち上げた。14年度に5つのテーマを採択したが、東京大学や東京女子医科大学など医学系や工学系研究部門と、富士フイルム、リコー、協和発酵バイオ、旭硝子、セルシード、パナソニックヘルスケアなど産業界との連携で開発を推進する。
 NEDOは5カ年のプロジェクトとして始めたが、4月からは日本医療研究開発機構(AMED)に業務を移管する。ハードルの高い技術開発だが、日本型医工連携の成功事例となるような成果を期待したい。


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