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シグマアルドリッチ 医薬品原薬・中間体の受託生産が急成長
研究用試薬の世界最大手、米シグマ アルドリッチ(本社・ミズーリ州)の医薬品原薬(API)、中間体の受託生産事業が急成長している。過去2年間の売上高成長率は20%を達成、欧米拠点での投資計画も着々と進む。このほど初来日した同社ファインケミカル部門のアンドレアス・ヴァイラー戦略マーケティング部長が化学工業日報の取材に応じ、今後の事業戦略を語った。
◆...API、中間体の受託生産事業の全体像について。
「当社はAPIや中間体に特化した受託生産事業を展開しており、米国と欧州、インドに11カ所の生産拠点を構える。研究用試薬をはじめ26万種類の化学品を取り扱うグループ他部門と連携できるのも強みだ」
「グループ全体の2013年売上高は約27億ドル(約2700億円)で、ファインケミカル部門(SAFC)はこのうち約7億ドル。API、中間体の受託生産事業は2年続けて売上高成長率20%を達成し、SAFCの15-25%を占めるまでになっている。成長分野のSAFC全体(売上高成長率6%)においても、その速度は突出している」
◆...急成長の理由は。
「世界のAPI市場(11年は約1090億ドル)のうち生産委託比率は4割に上る。後発薬(ジェネリック)分野、高薬理活性原薬(HPAPI)やバイオ医薬品、希少疾病用医薬品などの非ジェネリック分野ともに生産委託比率は拡大している」
「当社は医薬品市場で急速に伸びているがんや希少疾病の領域に注力している。高度な技術や品質管理が求められる領域で、大手製薬会社の求めるスピードや、バイオベンチャー企業の求める一貫生産に対応できるハード、ソフトを十分に整備している。現在も、近い将来に新薬として市場に投入される5-10のプロジェクトが同時に進行している」
◆...設備投資の進捗は。
「11-15年の間にAPI、中間体の受託生産事業で約1億1000万ドル(約112億円)を投資する計画だ。米ウィスコンシン州の工場ではHPAPIの設備増強がまもなく完了し、10月にも稼働する。HPAPIの医薬品はさらに需要が増えるとみており、今回の増強で優位性が一段と高まると期待している」
「米国本社では来年半ばにも、抗体医薬品の分野で最先端技術として注目される抗体?薬物複合体(ADC)の商用コンジュゲーション(結合)設備が稼働する。これによりHPAPIやドラッグリンカー(結合体)の生産から結合まで提供できるようになる。ほかにも米ミズーリ州でAPI、英スコットランドで粉体培地の新たな生産設備が年内にも稼働する」
◆...日本での事業戦略は。
「興味深いデータがある。12年に全世界で発売された新薬の36%はがん領域で、70%は米国市場で最初に投入された。米国は世界最大の医薬品市場であり、新薬開発のメリットとしては、米国食品医薬品局(FDA)の承認プロセスが他国に比べ短期間であることや、画期的な新薬を優先的に審査する『ファスト・トラック制度』などが挙げられる」
「日本の製薬企業の多くは、がん、希少疾病領域の新薬開発に力を入れている。日本に先駆けて欧米で臨床試験を行う場合、原薬の輸出にかかる関税の高さはネックになる。当社の設備を活用することで、そうした課題が解決できる」
◆...今後の展望について。
「新薬開発のトレンドは、大型医薬品から多様な疾病を対象とする『テーラーメード』の医薬品に軸足を移しつつある。そのなかで、HPAPIやADC結合といった最新設備を持つ当社の強みが生きるはずだ。新興国市場の開拓も重要で、シンガポールや韓国での働きかけに着手している。日本では年間成長率10%の継続を目指したい」
(聞き手=小林徹也)