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2012年12月12日 前へ 前へ次へ 次へ

連載(上) 塩ビ管 再編後のシェアの行方

樹脂メーカー、管材商社との力関係の変化にも注目

 塩化ビニル樹脂管(塩ビ管)業界の再編により、今後のシェアの動きに注目が集まっている。予定通り12月1日付で積水化学工業は三菱樹脂の塩ビ管事業の買収を実施したが、それまで三菱樹脂の製品を主に扱っていた管材商社が必ずしも積水化学品の取り扱い商社になるというわけではなく、全国各地で管材メーカーや商社を巻き込んで混戦状態となっている模様。こうした争いのなかで、9月以降、管材メーカーの生産量は急速に高まっており、メーカー在庫や流通在庫の積み増しが懸念される。また大手塩ビ管メーカーが2社に集約されたことにより、樹脂メーカーや管材商社との力関係にも変化が及ぶことは必至。塩ビ管を巡る事業環境は大きく様変わりすることになる。

 塩化ビニル管・継手協会統計によると、国内の塩ビ管生産量は31万3062トン(2011年度)。このうち、最大手のクボタシーアイが40%強、積水化学が25%、三菱樹脂が15%程度のシェアを保有していたとみられる。積水化学による三菱樹脂の塩ビ管事業買収後は単純合算で40%となり、クボタシーアイとほぼシェアが並ぶという見方がされている。
 しかし、「業界シェアの動きは机上の計算では絶対に成り立たない」(塩ビ管メーカー)。塩ビ管メーカーはガス事業者などへの直販取引がある一方、管材商社・代理店などに販売を頼っている部分も大きい。今回の業界再編では、三菱樹脂の商社・代理店をどの管材メーカーが引き継ぐのかが焦点となっている。今回の業界再編後の流通の姿はまだ固まっていないが、流通には「併売店」と呼ばれる複数のメーカーの製品を扱う商売形態もあり、三菱樹脂分の15%シェアがそのまま積水化学に移ることになるとは考えにくい。
 こうしたなか、「業界大手同士が激しいシェア獲得合戦を繰り広げている」(業界関係者)。事実、塩ビ管継手・協会による9月、10月の塩ビ管生産量は急激に増加している。9月は3万2691トンで前年同月比24%増、10月は3万3140トンで同17%増。これに伴い、出荷量も同12%ほどの増加を示す。増加の要因は、三菱樹脂がたとえばライニング鋼管のような得意とする商材について、設備移転後の供給確保を万全とするために事業移転前に多少作りだめしていた側面もあったとみられる。
 ただ、それだけでは説明できないほどの伸びとなっている。クボタシーアイは「当社工場は80〜90%稼働を続けている。これは段取り(金型交換などの作業)時間を考慮するとフル稼働に近い」と説明する。同社は今期売上高として前期比7%もの伸びを見込んでいるが、シェア争いということを認めているわけではなく、増収計画の中身としては、東日本大震災以降のデリバリー対応が評価されて東北地方でのシェアが若干伸びていること、住宅需要の好転、新規用途開拓の成果などを挙げる。「流通在庫を増やすような無理な販売戦略はとっていない」という。
 しかし、関連業界からは「三菱樹脂の系列が草刈り場となって大手管材メーカー同士で熾烈な争いが繰り広げられている」との声が聞かれる。事業買収の発表が行われた7月以降、各地で激しいやり取りが行われている模様で、事業移管が行われた後も収まる様子はないという。「構図として固まるのは来春あたりではないか」と述べる関係者もいる。


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