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2012年10月18日 前へ 前へ次へ 次へ

【連載】シェールガス開発で注目 ドリリングケミカル(上)

需要急拡大、市況も上昇

 「今世紀最大のイノベーション」と三菱ケミカルホールディングスの小林善光社長が評価するシェールガス・オイル開発。その影響はエネルギー分野で産業全般に及ぶほか、とくに化学産業では石油化学に大きなインパクトを与えている。そしてシェールガス開発の進展につれて新たなケミカル市場が花開きつつある。ドリリングケミカルと呼ばれ始めているそれら化学品や鉱物資源類は、市況が一挙に数十倍に上昇する動きも出ている。  (渡辺義真)

※40倍の高値をつけたグアーガム※
 アイスクリームや養殖魚餌料用の増粘剤に使用されているグアーガム。インドやパキスタンで産出されるグアーマメを採取して製造される天産品で、ニッチながら安定した市場を保っていた。そのグアーガムが突如として国際的な争奪戦の渦中に放り込まれたのが2010年秋のこと。市況がにわかに上がり始め、以降は右肩上がりに高騰し、11年には従来の40倍の高値で取引される事態となった。今年に入って市況は沈静化の動きが出ているものの、いぜんとして玉不足が続いている。
 その原因となっているのが北米におけるシェールガス・オイルの開発加速だ。掘削時のフラクチャリングと呼ばれる工程で増粘調整を図るためグアーガムの需要が増えた。しかし、天産品のためすぐに供給量が増えず暴騰を招いた。

※増粘向け材料が相次ぎタイト化※
 シェールガス・オイルの開発にともなって、需給バランスのタイト化や高騰を招いているのはグアーガムだけではない。増粘安定剤のカルボシキメチルセルロース(CMC)がグアーガム代替用途で伸長。増粘機能を持つ粘土の一種であるベントナイトは米国で建値が上昇、国産品などと混ぜて使用される場合が多い日本でも価格が強含みで推移している。掘削用の泥水の密度を増加させるために使用するバライト(重晶石)は先行きの供給不安が懸念されている。

※深い層への掘削で飛躍的に増加※
 シェールガス・オイルの採掘には、ドリルを用いて地中に井戸を掘る際に掘削泥水(WBM)といわれる化学物質などを含んだ水を使用する。さらに水平に掘削する際にもフラクチャリング流体と呼ばれる化学品入りの水を使う。そこに使用される化学品や鉱物資源は数十種類にもおよび、開発施工を担うサービスカンパニーに属する調泥師と呼ばれる専門技術者が鉱区の条件などに合わせて調合する。
 従来の石油・ガス開発においても、WBMは必須で多くの化学品が使われていた。しかし、ファラクチャリング流体はシェールガス・オイルの採掘で初めて実用化された技術。また、シェール層は従来のガス・オイル層よりも深いため、WBMの使用量も多くなる。シェール層へのアプローチが可能となったことで、使用する化学品の数も量もこれまでより飛躍的に増加した。このため、1つの需要分野としてカテゴライズしようという動きが広がっており、ドリリングに使用する化学品という意味でドリリングケミカルという言葉が誕生しつつある。


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