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2年連続減少見通しの無機薬品需要
無機薬品の2012年度需要が2年連続でマイナスになる見通しとなった。日本無機薬品協会がこのほど策定した需要見通しは、今年度需要量(出荷量)を前年度比1・0%減と予想した。主力の水処理関連が低迷し、わずかながら前年を下回る。東日本大震災の復旧復興需要が期待されるものの、世界経済の不透明感や円高による輸出低迷、さらに国内景気の足取りも緩やかなことがマイナス見通しの判断材料となった。ただ、11年度実績より減少幅は縮小する見込みであり、無機薬品メーカー各社はひるむことなく攻めの姿勢で事業に臨む必要がある。
11年度の無機薬品需給は、東日本大震災や欧州不況などが重なり、出荷量全体では前年度比4・5%減と2年ぶりのマイナスとなった。12年度需要見通しは296万6631トンで300万トンを割り込むものの、酸化チタンとセピオライトが含まれていないため年度実績との単純比較はできない。対象の20品目では、増加と減少が9品目ずつ、横ばいが2品目となる。
増加品目では、スマートフォンなどの高機能情報端末の好調を受け、フラットパネルディスプレイ(FPD)ガラス用途を持つ炭酸ストロンチウムが前年度比10%増と引き続き高い伸びを見込むほか、デジタル家電向けのセラミックコンデンサーなどに使用されるバリウム塩類は9%増を予想。震災影響を大きく受けた過酸化水素は3%増を見通した。土木用途などに使用されるケイ酸ナトリウムは先行き復興需要が期待されるが、12年度に関しては2%の増加見通しにとどまった。
ただ、全体の4割近くを占めるアルミニウム化合物やポリ塩化アルミニウム、また活性炭も減少を予想するなど、水処理関連は公共投資縮減などの影響を受ける。
今年4月に関しては、昨年の震災で国内工場の操業度が落ちた過酸化水素が反動で前年同月比52%増加するなど、全体の生産量は10カ月ぶりに増加に転じた。5月は2・5%減で再び減少に転じたが、出荷量をみると4月は0・6%減、5月は0・3%減と、ほぼ横ばいの状況。震災復興需要の本格的な立ち上がり次第では予想数字から上振れる可能性もある。
無機薬品の活躍領域は広く、古くから化学工業の一翼を担ってきた。かつて500万トンを超えていた国内生産量はITバブル崩壊や公共投資縮減、リーマン・ショックなどを経て現在のレベルまで減った。だが、これまでと同じようにIT分野や環境関連が市場を牽引することを想定すれば、研究開発の手綱を緩めず、高度化する要求に対応していく努力が欠かせない。