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戦略分野となった医薬品エンジ事業
安定成長の見込める医薬品プラントエンジニアリング市場を巡る競争が激化している。高薬理活性物質を用いた医薬品やバイオ医薬品などの設備需要が増加するなか、エンジニアリング企業やゼネコン、機械メーカーなどは、それぞれの差別化戦略で受注獲得を目指している。
国内の医薬品プラント市場は、年間3000億円程度と推測されている。人口減や薬価引き下げなど厳しい環境は続いているものの、高齢化社会の進展による患者数の増加、先端医療領域における新薬開発が一段と加速し、医療用医薬品の製造設備の新設が欠かせないためだ。
円高定着や東日本大震災以降のサプライチェーン再構築のなかで、自動車や情報電子産業など輸出型製造業の海外シフトが加速している。一方で国内の設備投資は停滞しており、医薬品エンジ市場に注目が集まっている。食品、医薬品業界でも一部に海外に生産をシフトするケースがあるものの、基本的に国内投資が中心であるためだ。
日揮は医薬品プラントエンジの設計・調達・建設(EPC)で国内トップの実績を有し、医薬品工場や研究所など累計500件を手掛けてきた。すでに売上高の約半分はワクチン、抗体医薬などバイオ医薬品で占め、先端分野での差別化を推進中だ。今後は臨床試験の受託など新サービスに乗り出し、事業範囲を広げていく。
千代田化工建設は昨年、米ファーマコンサルト社と提携しケミカルハザードに関するコンテイメント技術を導入した。成長が続く抗がん剤など高薬理活性物質の取り扱い技術を駆使して、高度化する市場ニーズに応える。同社は引き続き、海外の有力企業とアライアンス戦略を積極的に進め、顧客に最適なソリューションを提供する。
東洋エンジニアリングは今秋にもバイオ医薬品市場に参入する。同社では、数年前から高薬理活性物質を用いた抗がん剤の製造プラント案件の引き合いが増えているという。このほか動物細胞培養を中核とするバイオ医薬品も成長が見込めると判断し、近く米国企業と技術提携する方針だ。
国内の化学プラントを中心としたエンジ市場は低迷が続いている。これに対し医薬品プラント市場は安定的な需要がある。しかも新薬開発に向けた研究開発体制の強化、バイオ医薬品の増産投資やプラントの新規建設、将来的には再生医療の実用化が進む見通しだ。最先端の技術開発により差別化が可能な分野である。国内エンジ企業としては、技術開発力を生かすことで安定成長が見込める戦略分野と位置付けて、事業拡充に取り組む。その成果を期待したい。