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工業用バイオで優位目指すデュポン
デュポンの工業用バイオの基盤強化が進んでいる。産業用酵素に強みがあるジェネンコアを傘下に持つデンマークのダニスコの買収は、種子・農薬事業から工業製品までのバリューチェーンを構築するための大きな一歩になる。
同社のジェームス・C・コリンズ・インダストリアルバイオサイエンス事業プレジデントは、「ダニスコの買収で工業用バイオのリーダーになった」と力を込める。種子・農薬、バイオマス、微生物工学などに優位性を持つデュポンと、酵素、微生物工学、発酵などで他社を凌駕するジェネンコアの組み合わせによって、相互に補完する態勢が強固になったことが、この発言の背景になっている。
実際、デュポンはポリブチレンテレフタレート(PBT)とほぼ同等の耐熱性や強度を持つ高機能バイオプラスチック「ソロナEP」の原料の1つである1・3プロパンジオール(PDO)を生産するための酵素が必要だったことから、ジェネンコアと手を組んだ。ダニスコを買収したことで、これからは他社の技術に依存せずに事業化できる領域が大きく広がった。バイオ技術を生かして、非可食植物を原料にバイオ燃料・化学品やエンジニアリングプラスチック、合成ゴムなど再生可能製品群は、これからますます増えていくだろう。
デュポンは1802年に創業した。西部開拓時代に黒色火薬を生産・販売を中心に事業を拡大した。そして次の100年は合成樹脂、合成繊維、化学品、農薬、エレクトロニクス、エネルギーなどの分野に多角化した化学とエネルギーの時代であった。世界の人々の生活を変えたナイロンやフッ素樹脂「テフロン」を開発したことは広く知られている。
200年を超える歴史のなかで、常に進化を続けることで米国を代表する企業のポジションを維持してきた。進化の過程で、重要な企業成長の指標の1つである売上高が伸びなくても、決めた方針を貫くことに驚いたこともある。
バイオ技術をベースにした企業への転換は、新しいデュポンを作り出す作業でもある。90年代に種子大手のパイオニア・ハイブレッド・インターナショナルを買収して以降、農業・ニュートリション、バイオ製品、先端素材を融合した企業体の創出に努めてきた。
創業200周年を迎えた02年の時点に比べ、デュポンの目指す姿はより鮮明になってきたように思われる。バイオ技術と先端素材の融合によって、どのような企業に進化するのか。化学産業の関係者にとって興味深い事例になりそうである。