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2011年05月30日 前へ 前へ次へ 次へ

注目したいプラスチックの出前授業

 プラスチックは家庭生活や産業活動で大量に使われ、用途に応じて種類も多い。その有用性は認識されているが、廃棄物になった際の環境負荷や、添加剤などを含めた安全性の問題もある。このためリスクも含めプラスチックの特性、正しい使い方や処理方法を情報発信する必要がある。プラスチック処理促進協会(プラ処理協)、塩ビ工業・環境協会(VEC)は小学生を中心に出前授業を行ってきた。地道な活動であるが、さらなる充実を期待したい。
 廃プラ対策の調査や提言、技術開発支援などを行ってきたプラ処理協は、2005年度から教育現場に出向く出前授業を始めた。2時間制の授業では、最初の1時間をプラスチック廃棄物削減のための3R(リデュース・リユース・リサイクル)を小学生と対話しながら学ばせる。2時間目は発泡スチレントレーなどを使ってリサイクルの実験を行うという構成で、現場の教師からも評価されている。
 10年度は関東地区を中心に25カ所で、100時間を実施した。かつては教育委員会の要請に応じて、全国各地に出張したが、経費の効率化を考えて開催地区を絞った。会員企業の一部は進出している地域で出前授業に取り組んでいるが、安全に実験を行う難しさもあり、慎重になりがちな企業が多いようだ。
 VECは、90年代後半にダイオキシンやエンドクリン(環境ホルモン)への対応に追われたが、一定に沈静化が進んだことからプラスチックの基本に立ち返った情報提供が必要と判断して出前授業を始めた。当初は大学を考えたが、最近は小学校中心で、08?10年度までの3年間に40校、約3000人の学童を対象に実施した。塩ビに限らずプラスチック全般を幅広く解説するとともに、CO2問題との関係を説明している。このほか、各地で開催されるイベントにも積極的に参加している。
 プラスチックのみならず化学製品の有用性を理解させながら、そのリスク低減のあり方を浸透させることは容易ではない。個別に取り組んでいる企業もあるが、専門スタッフを抱えることは難しい。小学生が相手だけに表現力など日常のビジネスとは違うコミュニケーション能力も必要。その意味で事業者団体が人材を育て、主導的役割りを果たす意義は大きい。
 ただリソースの限界はある。現在プラ処理協とVECが連携しながら新たに進めているのが12年度から完全実施される中学理科指導要領改訂に対応した理科教師向け研修だ。これは1年生理科の「身の回りの物質」にプラスチックに関する授業が義務付けられたことが背景にある。この成果も見守りたい。


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