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急がれる日本経済のリスクへの対応
今年1-3月の実質国内総生産(GDP)は、前期比0・9%減(年率換算3・7%減)となった。2四半期連続にマイナスだが、政策支援による内需回復や堅調な外需に支えられ2010年度の実質GDPは2・3%、3年ぶりのプラス成長である。東日本大震災による生産激減、個人消費の落ち込みが1-3月GDPを直撃、事前の予測を上回る落ち込みになった。
GDP発表後の記者会見で、与謝野馨経済財政相はGDP大幅低下の理由として、生産設備の被災などによる供給制約と、個人から企業まで広がった自粛ムードの厳しさを指摘した。1-3月期GDPの大幅低下によって、11年度はマイナス0・7%のゲタを履いてのスタートになり、政府経済見通し1・5%の達成は難しくなる。
経財相は「年を通じての成長はプラス1%近くまで行く」と下方修正を避けられないとしながらも、楽観的見通しを示した。供給制約の克服に加えて、消費マインドの回復や補正予算などによる被災地の復興需要が背景にある。「リーマンショック後に需要が蒸発した経済危機と違って、日本経済の反発力は強い」と景気回復の局面は変わらないとした。
ただ、4-6月期GDPは引き続きマイナス成長が予測されており、日本経済は多くのリスク要因を抱えている。サプライチェーンの回復は着実に進んでいるものの、原発事故を契機にした電力供給問題は不透明感を残し、安定供給の綱渡り状態が続くことになる。今回の震災で、ここ数年産業界が進めてきたコスト削減活動によるサプライチェーンの脆弱性が露呈、海外企業を含めて日本に材料や部品を依存することのリスクが問題になっている。今後、海外への生産拠点の移転を含めて安定的な資材確保策が検討されることが必至で、国内の雇用問題にも影を落とす。
世界経済は比較的順調に回復を続け、とりわけアジア経済は好調を推移している。供給制約の解消が進むことで、外需がGDPを押し上げることは見込めるが、原発事故後に起こった日本製品に対する海外の風評被害は解消されていない。また、中東の政治情勢の混乱は原油価格など資源価格の上昇につながるリスクもある。
1-3月GDPでは、日本経済のデフレに歯止めがかかっていないことが改めて確認された。GDPデフレーターは4四半期連続で低下、年間ではマイナス1・9%、過去最大の落ち込みだ。産業界の生産や物流の修復努力によって景気回復は進むだろうが、日本経済や国民生活に自信、明るさを感じさせるには政治の役割りが欠かせない。