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勢いづく韓国の医薬・バイオ産業
韓国が医薬・バイオ分野で存在感を増している。日本の製薬企業が韓国から新薬候補化合物を導入したり、先端分野で研究開発提携したりするケースが近年相次いでおり、家電・電子機器や自動車だけでなく、ライフサイエンス領域でも韓国が急速に力をつけている。日本は米国、英国に次ぐ新薬創出国だが、将来は韓国も台頭してくる可能性がある。
医薬品市場ではバイオ医薬品が近年伸長し、なかでも抗体医薬品が市場成長を牽引している。がんや自己免疫疾患を中心に、従来の低分子合成医薬品よりも高い治療効果が見込めるためだ。日本の製薬大手はこぞって抗体医薬への取り組みを強化し、一方で今後特許が切れてくる抗体医薬のバイオ後続品を開発する動きも進んできた。
日本化薬は昨年、韓国のセルトリオングループとバイオ後続品の共同開発・販売で提携した。セルトリオンは欧州やアジアで抗体医薬の後続品を臨床開発している。日本では抗体医薬の後続品をヒトでの臨床試験にまで進めている企業はなく、日本化薬は同社と組んで事業化を目指す。後発医薬品大手の日医工も、同様の事業提携を韓国バイオベンチャーのアプロジェンと昨年に行った。
抗体医薬に続く次世代バイオ医薬品として注目されている核酸医薬では、武田薬品工業が韓国のサムヤン社と今年4月に共同研究契約を結んだ。核酸医薬は治療標的となる遺伝子の塩基配列の一部を用いた医薬品で、遺伝子の機能を制御する。作用機序が明確で高い治療効果が期待されているが、そのまま投与すると体内で分解されてしまうため、薬物送達システム(DDS)技術が重要になる。共同研究ではサムヤン社の有するバイオポリマー技術を基盤にDDS技術を構築する。
韓国のこうした提携は世界規模で拡大している。英アストラゼネカは韓国の創薬ベンチャー、クリスタルゲノムと感染症分野の新薬研究を昨年から開始し、米ファイザーは大規模がんセンターを有するサムスン医療院と肝細胞がんの遺伝子発現に関する共同研究に乗り出した。医薬・バイオ分野での韓国の急成長に世界の製薬大手が注目し始めたことを反映した動きといえるだろう。
韓国でバイオブームが起こったのは2000年代に入ってからで、知識集約型で付加価値の高い医薬・バイオ産業の育成強化は国策でもある。開発に長期かつ莫大な投資を必要とする新薬のハードルは非常に高い。しかし家電・電子機器産業で示したような急成長を遂げて、いずれは日本の強力なライバルになるかもしれない。