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『新社長登場』=サウディ石油化学 金森廣社長
ー 新社長としての抱負を。
「当社とサウジアラビア基礎産業公社(SABIC)の合弁プロジェクトであるイースタンペトロケミカル(SHARQ)の第3期増設は、2010年4月から順調に稼働している。合計能力はペトロケミヤに対する持ち分も含め、エチレン240万トン、ポリエチレン(PE)160万トン、エチレングリコール(EG)140万トンとなり、EGとPEにおいて世界有数の拠点となっている。供給責任はますます大きくなっている。安定かつ高稼働を維持するために、サウディ石油化学(SPDC)として生産技術に関する必要な助言をする。プロジェクトは87年のスタート。以後、サウダイゼーションが進みSHARQによるプラントのオペレーションは習熟度を上げているが、既存プラントは25年を経ており適切なメンテナンスが必要だ。SABICも日本の持つノウハウに期待している」
ー サウジでは原料エ タンガス不足が問題となっています。
「サウジ全体では原料ガスがタイトになっている。SHARQは約束された量は割り当てられているが、それ以上の量を期待してプラントを設計しており、フル稼働とはなっていない。昨年はサウジ内の他のプロジェクトの稼働が不安定だったため、SHARQに原料が回ってきたが、今年はそれも減りそうだ。ただ、SABICグループ内には余剰のエチレンがあり、その有効利用でPE、EGの高稼働を維持したい」
ー 販売はいかがですか。
「中華圏と、インドなどその他地域でほぼ半々の比率。リーマン・ショック後の半年はきつかったが、その後は順調。新規開拓よりも既存ユーザーの購入量が増えたことが寄与しており、現在も増量要請は続いている。当社は恒久的なストックポイントを持たず、商社などを活用することでコストを抑える方針をとっている。そのためジュベールからユーザーに製品が届くには約2カ月かかり、その間に市況も変動するが、それでも納得してもらえるのは『カマール』のブランド力が評価されているためだ」
ー 川下計画は念頭にありますか。
「サウジからは日本のさらなる貢献を求められている。プラスチック加工の訓練学校を設立したのもこの一環で、362人の卒業生を送り出した。サウジでは若年層の雇用が社会問題となっており、就労機会を広げられる事業を求められている。当社に何ができるのかよく考えたい」
ー SHARQの中期的展望は。
「SHARQは日本のエネルギー安全保障に貢献するナショナルプロジェクトとしてスタートしており、石化事業を共同で実施することで原油輸入の安定性を高めることが原点。福島第1原発のトラブルにより、化石燃料へのシフトがさらに強まると予想される。世界市場に対し安定的に燃料、石化原料を供給できるのは中東しかない。SHARQの存在意義は経済合理性だけでは判断できない。サウジ政府には組立産業振興に寄与する高付加価値製品を求められており、近い将来に提案できるようにしたい」
(聞き手=加納修)
<横顔>
当時としては珍しい理系出身の商社マン。九大の同級生は宇部興産の竹下道夫社長、JFEケミカルの福田典良取締役常務執行役員などほとんどが化学メーカーに就職した。本人は「勉強しなかったから」ととぼけるが、まじめ、努力家で通っている。趣味は奥さんと楽しむテニス。好きな言葉は「先憂後楽」。
<略歴>
〔かなもり・ひろし〕1973年(昭和48年)九州大学工学部応用化学科卒、同年三菱商事入社、98年SHARQ出向、00年本店ポリエステル原料ユニットマネージャー、02年台湾三菱商事副総経理、04年韓国三菱商事社長、06年本店理事化学品グループCEOオフィス室長、10年SPDC常務、11年3月社長。長崎県出身、61歳。