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欧州に誕生する大手特殊化学品企業
ベルギーを代表する化学会社であるソルベイが、フランスのローディアを34億ユーロで買収する。買収によって約120億ユーロの売り上げ規模を持つスペシャリティケミカルの大手メーカーが誕生することになる。
ソルベイは1863年にE・ソルベイが自ら開発したアンモニアソーダ法、いわゆるソルベイ法によるソーダ灰の商業化を目的に弟のA・ソルベイと設立したのが発祥である。創業時の事業のソーダ灰は、今もソルベイの主力事業の1つで、このほか機能性ポリマーや過酸化水素など特殊化学品に強みを持っている。10年の売り上げはおよそ71億ユーロ。
一方、ローディアはローヌ・プーランの化学事業部門を母体に98年に設立された。ローヌ・プーランとヘキストが合併してアベンティスを設立したことにともない、99年から完全な独立企業として活動してきた。10年には約52億ユーロの売上高を計上している。シリカ、レアアース、界面活性剤、ポリアミド、アセテート・トゥなどが主力事業で、ソルベイの事業と統合すると、多様なスペシャリティケミカルを揃えた企業になる。
ソルベイは10年、製薬部門を米国のアボットに売却し、化学事業に経営資源を集中することにした。売却額は45億ユーロ。成長に向けた投資のための潤沢な資金を確保した。
欧州では製薬事業を手放し、化学事業に特化する企業は、ソルベイだけではない。オランダのアクゾ ノーベルは、07年に製薬などの事業を手掛けるオルガノン・ライフサイエンスを米国のシェリング・プラウに売却した。売却額は110億ユーロに達した。アクゾ ノーベルはこの資金を生かして、同じ年に英国のICIの買収を決めた。買収額は約80億ポンドで、当時の為替レートで約2兆円になる。アクゾ ノーベルはこれによって塗料事業を抜本的に強化する一方、ICIの事業のうち接着剤と電子材料事業をドイツのヘンケルに売却した。
アクゾ ノーベルによる買収で大英帝国の名を冠したICI=インペリアル・ケミカル・インダストリーズがその幕を閉じた。これに続いて、ソルベイがローディアを買収することで、フランスを代表する総合化学・製薬企業のローヌ・プーランをルーツにする企業の名が消えることになる。
これからはソルベイとローディアの事業の統合によって、ステークホルダーにとってより魅力のあるスペシャリティケミカルメーカーをいかに創造していくかが重要になる。両社の人材を融合してどのような企業を作り上げていくのか、新会社の経営戦略から目を離せない。