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2011年04月06日 前へ 前へ次へ 次へ

始動した新化学技術推進協会の課題

 これからの化学技術・産業を展望すると、環境・エネルギー(グリーン)と健康・安全(ライフ)がキーワードになろう。グローバル規模での競争が激化するなかで、日本の化学産業が存在感を示すためには、これらに関連した分野で先行することが求められている。4月1日に発足した新化学技術推進協会(JACI)は、グリーン・サスティナブルケミストリー(GSC)を前面に押し出して産学官の交流、連携を通じて、わが国のGSC活動の進化を打ち出している。
 JACIは、隔膜法設備設置促進協会を改組して1986年に設立された新化学発展協会と、化学技術戦略の策定を目的に98年に再編、発足した化学技術戦略推進機構の戦略推進部を統合した。約1年をかけて統合作業が進められ、米倉弘昌会長(住友化学会長)が初代会長に就任、今年中には公益社団法人の申請を行う予定である。
 化学産業は、自然科学の1つである「化学」が産業の名称に使われていることが特徴で、これまでもアカデミアと産業界の交流は多かった。日本化学会や化学工学会などの学会活動に産業界も参加する一方で、新化学発展協会や化学技術戦略推進機構という業界主導の団体において産官学連携が模索されてきた。ただ、多様ですそ野の広い化学技術や化学産業は、求心力を持った活動が難しいという悩みを抱えてきた。
 化学のイメージは、日本のみならず欧米でも生活向上や経済発展に貢献しながら、環境リスクなど負の側面から正当に評価されていないという危機感が強かった。この対策の一環に、わが国では化学技術戦略推進機構が中心になったGSCネットワークを開設、10年余り活動を続けてきた。表彰制度やシンポジウムなどを通じて、大学や企業の研究開発、事業展開にも影響を与えた。
 当面のJACIの最重点活動は、GSC活動の一層の充実になりそうだが、これまでは化学関係者の枠内にとどまっていたことは否定できず、社会や産業界の認知度は必ずしも高くない。この現状を認識して、産官学の交流を強化して政策提言やプロジェクト提案を行うとともに、GSCを最大限に生かして日本の化学技術・産業の競争力向上への貢献を期待したい。
 JACIが取り組むもう1つの重点事業は、10年先の化学産業像を視野に入れて、今後5カ年の化学技術戦略の策定である。共通基盤的な国家プロジェクト化や人材育成などを考えているが、競合関係にある企業の利害を調整しながら、共通の技術戦略を構築できるか、難しい課題も抱えている。


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