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国民が安心できる耕地土壌調査を
東京電力福島第1原子力発電所の事故にともなう農作物や水道水への不安が広がっているなか、農林水産省が耕地の土壌中に含まれる放射性物質が農作物にどれくらい移行するか調査に乗り出した。福島第1原発の30キロメートル圏外150カ所で、ヨウ素よりも半減期の長いセシウムを対象に土壌中にどれだけ含まれるか調べる。それと並行して過去の論文などから、土壌中に含まれるセシウムの農作物への移行係数を割り出し、作付け可否の判断に役立てる。
すでに水産生物については、千葉県水産総合研究センターが3月23?24日にかけて銚子港に水揚げされた5種類の魚を対象に放射性物質の分析を行い、いずれも不検出もしくは暫定規制値以下だったことが公表された。その後も千葉県は、県内のほかの港に水揚げされた魚介類についても安全であることを公表したことから消費者の不安を払拭し、銚子の魚市場も活気を取り戻しつつあるという。
一方、農水省が始める耕地の土壌調査についてはまず、水稲を対象に実施し、作付けが始まる前の4月中旬には都道府県に結果を示したいとしている。セシウムは肥料成分でもあるカリウムと同じ挙動を示すことから、施肥技術による作用についてもさらなる調査・研究も必要になろう。分析結果に基づく政策判断については、これから議論していくようだが、風評被害を含め国民が無用なパニックに陥らないよう冷静な判断、発表を求めたい。
3月末のホウレンソウの出荷停止措置では、暫定規制値を超えたロットだけでなく、福島、茨城、栃木、群馬4県すべてのホウレンソウを出荷停止にしたために汚染されていないホウレンソウまでも廃棄せざるを得ない状態になった。また、摂取制限されていない産地のホウレンソウでも購入を拒まれるような風評被害も見られた。
出荷停止を受けた福島など4県のホウレンソウの作付面積は日本全体の2割弱、水稲では約15%におよぶ模様。化学産業から見れば、農薬、肥料、農業用フィルムなど農業生産資材も影響を受けることになる。これまでも市場は縮小傾向だったが追い打ちをかけられた形だ。
今回の土壌調査では、対象地域をスポットではなく面的に調べることにしている。土壌汚染の全体像をつかむことが大切で、その上で最善の判断を下さすことが求められるだろう。
ホウレンソウの出荷停止を契機に、消費者の農作物に対する不安が高まっている。そうした不安を払拭するとともに、生産者も安心して作付け・収穫・販売できるよう農水省の取り組みに期待したい。