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2011年04月01日 前へ 前へ次へ 次へ

医薬品新興国市場開拓 連載 1 欧米先行 遅れる日本

世界の医薬品市場の成長のカギを握るのが中国などを筆頭とする新興国市場の動向である。IMSヘルスの予測によれば、中国は2015年には日本を追い抜き世界第2位の医薬品市場を形成、BRICsの一角を占めるブラジル、ロシアも13年にはベストテンに入ってくる。インドはこれまでもジェネリック医薬品の世界への供給拠点の一つであったが今後は国内市場も二桁成長を持続、いずれ中国を追い抜くという見方さえ現実性が高まっている。世界のメガファーマは、4、5年前から新興国市場に攻勢をかけることに関連してジェネリック事業参入も目立っていた。欧米市場開拓にシフトしてきた日本勢もこの3、4年で大きく方向転換し始めた。その典型が、第一三共が遂行したインドのランバクシー・ラボラトリーズ買収である。武田薬品工業、アステラス製薬、エーザイなど日本の大手製薬も軒並み新興国の拠点増に乗り出している。欧米大手の売上高に占める新興国市場ウエイトは10%以上。しかし、日本勢は第一三共を除いて一桁のパーセンテージだ。新興国市場開拓でも欧米メガに差をつけられている現状を打破するには、当たり前だが新薬パイプラインの拡充、ワクチンやジェネリックといった新興国市場の需要動向を前提としたラインを揃えること、そして現地でのM&Aなどビジネスディベロップメントが必要だろう。
「ファイザー」
 世界のトップ製薬企業であるファイザーは、ワイス統合により2010年の売上高は前年比36%増の約679億ドルだったが、新興国は41%増の約87億ドルと売上高シェアは14%だった。
 同社は、09年末からビジネスユニット制を施行、世界の医薬品市場構造の変化を見据えた体制を整え、並行してジェネリック事業を本格的に拡大してきている。従来は、自社の特許切れ品のジェネリック事業(子会社のグリーンストーン)は続けていたが、現在はインドのオーロビンド、ストライドといったジェネリックメーカーと提携し、自社品以外のジェネリック事業に乗り出している。
 新興国の中でもインドにはグローバルのR&D機能を有し、ジェネリックメーカーとも提携しているようにファイザーにとってインドはマーケットとしての価値のみならず、世界への医薬品供給拠点ということでも重要な位置を占める。同社の米国以外の現地法人でインドだけは株式上場している。売上高は09年約1億6000万ドル。インド内でのランキングは20位台と想定される。
 中国は100都市を4000人のMRがカバーしている。中国内でのランキングは30位前後、外資系ランキングでベストスリーというところだ。中国上海にはアジア地域のR&Dセンターが置かれているが、アジア共同治験に中国は入っておらず、中国独自の治験として進められいる状況。同センターの中国内活動には大学などとのアライアンスも含まれている。
「メルク」
 メルクはシェリングプラウと統合したことで新興国におけるプレゼンスも変化している。シェリングプラウは、シンガポールにゼチアの工場を有していた。メルクもシンガポールに工場を持っており、シンガポールをアジアへの製品供給のハブとする立場は強化されている。10年の売上高はシェリングプラウ統合により約460億ドルで前年比68%増となった。ヒト用の医薬品などは約400億万ドル。新興国のシェアは19%弱だ。新興国うち南米が30億ドルと多い。
 新興国市場での同社の位置は現在世界5位。今後新興国の市場拡大と同社としての事業拡充策により同社売上高に占める新興国のシェアを13年までに25%以上に増大させる目標を示している。先進国型の革新的薬剤も新興国に不可欠としてアジア、太平洋、南米などの市場に投入してきた新薬には糖尿病治療薬「ジャヌビア」がある。新興国も疾患構造が先進国と同様のパターンに近づいてきている。中国ではそのことも考慮し、抗コレステロール剤のシンバスタチンについて医薬品制度に組み込まれるよう取り組み、またB型肝炎技術を政府、企業に提供した。地域開発チームも立ち上げ、臨床開発、プロジェクト計画などでの本社連携を強化している。
 同社の新興国市場開拓における強みはワクチン事業。ワクチン売上高は、子宮頸がんなどの原因とされるヒトパピローマウイルスのワクチン「ガーダシル」など主要5品目で約35億ドルである。
 またジェネリック事業にも注力する。バイオ医薬品のジェネリック版であるバイオシミラー市場にも参入するが、これも先進国、新興国の低価格医薬品へのニーズに応ずるためだ。新薬開発ではグローバル開発を推進、先進国、新興国で時間のズレを最小にしてきている。また低コストの生産ネットワーク構築を進めている。また中国では地域開発チームを立ち上げ、臨床開発、プロジェクト計画などでの本社連携を強化している。


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