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グローバルに再編進む電子機器業界
国内エレクトロニクス業界でIBMに絡んだ再編が進んでいる。背景にあるのはグローバル化による競争激化であり、生き残れる企業は数社に集約される見通しだ。この流れは部材ベンダーにも影を落とし、優勝劣敗がより鮮明になろう。
日立製作所は世界シェア3位のハードディスクドライブ(HDD)事業を、トップの米ウエスタン・デジタル(WD)に売却することを決めた。日立は2003年、IBMのHDD事業を20・5億?で買収し、ストレージ事業の中核にした。当時の庄山悦彦社長は「買収は大成功」と胸を張ったが、技術開発の遅れや急激な単価下落から赤字が続き、同社のお荷物となっていた。やっと業績が好転したのは昨年秋。今月には米株式市場に上場予定だった。
この方針が急変したのは企業向け事業の強化を考えていたWDが、好条件での買収を提案したため。収益改善を急ぐ日立側と、企業向け高性能品が欲しいWDとの思惑が一致した。9月にも世界シェア約50%の巨大HDDメーカーが誕生する。これによってHDD業界は4社に集約され、日本に残るHDDメーカーは東芝だけになる。
この再編はHDD業界のポジションを相対的に強める。納入価格交渉だけでなく、部材業界への値下げ交渉も強気になろう。日立もWDも高機能メディアは外部調達しているが、安価で高密度記録が可能なメディアへの移行が一段と進みそうだ。すでにメディア材料となるアルミニウムブランク材は古河電気工業と神戸製鋼所の2社寡占体制が確立しているためHDD再編の影響はほとんどない。が、ほかの関連部材業界は少なからぬ影響を受けそうだ。
NECは看板であるパソコン事業を切り出し、中国レノボとの合弁会社に移すことにした。レノボはIBMが日本で立ち上げたパソコン事業を買収した。一方、かつては日本市場でシェア50%もあったNECだが、競争激化とともに黒字確保が精いっぱいという状況に陥っている。NECは生き残りのチャンスをスケールメリットに求めた。HDDもパソコンも、生き残るにはトップ3に入る量産規模が必要になっている。
IBMは神奈川・藤沢でパソコンを試作していたが、今は日立のHDD子会社の研究開発拠点である。事業が絡み合うIBM、日立、東芝はいずれも、今後の経営の柱を社会インフラ事業に置いている。電力や水など生活の基盤に関わる事業は安定成長が見込めるとあって参入企業も多い。電子機器で行われたM&Aが、今度は産業機器分野にも広がるか、その動向も注目される。