日軽金アクトは、最高レベルの強度を有する7000系アルミ合金を開発した。このAl?Zn?Mg?Cu系合金「NA700」は熱処理材の引っ張り強さが790メガパスカルであり、超々ジュラルミンの呼称で知られる7075合金に対して延性を確保しつつ20%強の高強度化をさせたのが特徴。鋳造法および合金設計の改良により実現したもので、大径ビレットの製造を可能としている。同社では、ステンレスやチタン合金の代替素材として各種工作機械部品や輸送機器部材など向けに用途開拓を推進していく。
同社は、アルミニウム製品の開発・製造を行なう日本軽金属ホールディングスのグループ会社。設計・開発から合金開発、成形加工、表面処理までの一貫した事業体制を構築しており、グループ各社との連携により自動車や鉄道などの輸送機器分野をはじめ、電気・機械、産業資材といった幅広い分野に製品を供給している。
NA700は、アルミ合金に対する高強度化ニーズに対応するため開発したもの。引っ張り強さが790メガパスカルで耐力が740メガパスカルとそれぞれ7075合金に対して20%超の高強度化を実現するとともに、伸びが10%とほぼ同等の延性を確保している。大径ビレットの製造を可能とすることで大型で自由度のある断面形状の押出にも対応している。
押出材では丸棒で外径20?100ミリメートル、角棒で厚さ15×幅115ミリメートルの製造実績があり、切削加工および鍛造加工も可能。陽極酸化被膜性にも優れており、すでにレジャー用途で量産実績を有する。価格は1キログラム2000?3000円程度を予定。
今後、軽量かつ高強度という特徴を活用して、他の金属製品からの置き換えなどに取り組んでいく。

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