戸畑ターレット、自動車用アルミ部品を独自鍛造技術で量産

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 戸畑ターレット工作所(本社・福岡県北九州市)は、独自の高速恒温鍛造技術による自動車用アルミ部品の量産化に乗り出す。同技術は、組織制御により既存のアルミ冷間鍛造品に対して引っ張り強度および伸びで60%以上の特性向上が可能。その特徴から軟鋼製足回り部品の代替として採用されたもので、近く本格供給を開始する計画。同社では、独自の車体軽量化技術として普及拡大に取り組んでいく。

 同社は、非鉄金属鍛造と切削加工をコア技術に住設設備や電力など向けに部品を展開する金属加工メーカー。自動車部品は、コア技術にアルミダイカストを加えた塑性加工一貫メーカーとして2006年に事業化。同年11月には北九州市に自動車部品の製造拠点としてダイカスト一貫生産工場を立ち上げている。
 同社の高速恒温鍛造技術は、アルミの高強度・高品質化手法として航空機部材などで採用されている恒温鍛造法をベースに開発したもの。溶体化処理および高周波加熱した後に高速恒温鍛造することで、一般の冷間鍛造品でマイクロメートルオーダーの結晶粒径をナノメートルオーダーに微細化することが可能。また、ボンデ処理や人工時効処理が不要であり、アルミ鍛造品ながら中炭素鋼並みの製造コストを実現している。
 物性評価試験では、同技術で製造されたアルミ部品の引っ張り強度が430N/平方ミリメートルと、中炭素鋼の80%以上の強度を有することを確認済み。また、伸び16%・耐力400N/平方ミリメートル・硬度(HV)140と、いずれもアルミ冷間鍛造品と比較して6割前後の物性向上が図られている。
 現在、ステアリングのリンク機構部品(タイロッドエンド)の量産準備に入っており、今後も同社では適用部品の拡大に向けて取り組みを活発化していく。

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このページは、web staffが2013年6月 3日 17:54に書いたブログ記事です。

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