アルミダイカストメーカーのリテラ(埼玉県秩父郡)は、発泡アルミを応用した自動車部品の軽量化技術を開発した。新技術はプリカーサー発泡法により鋼板製の中空構造部材に発泡アルミを充填するもので、ペダル部品に応用した場合、剛性を維持しつつ47%の軽量化を達成した。自動車部品では軽量化を目的に部材の中空化が進展している。今後、同社では次世代自動車向け軽量化技術として、充填発泡アルミの低コスト化や各種部材への適用などさらなる開発を推進する。
同社は、高圧部品や強度部品に使用されるスクイズダイカストで業界をリードする一方、インサート技術ではIH鋳造炊飯釜でステンレス(SUS)板のインサート技術を独自に確立しており、技術力をベースに事業を展開している。近年では、次世代の新鋳造法として半凝固状態(液相50%、固相50%)の材料を低温でスクイズマシンにより鋳造する半凝固法を採用するなどの取り組みを行っている。
新たに開発した軽量化技術は、中空構造化による剛性低下を回避することを目的としたもの。アルミ粉末と発泡材を混合・圧粉して塑性加工を加えた発泡素材(プリカーサー)を、部材内部に充填して加熱することで剛性を保持する。鋼管および多段プレス加工と溶接による中空構造ペダルに適用した結果、鋼管では3点曲げ試験により最大荷重が大幅に増加。またペダルに関しても、ペダル踏面負荷強度試験により機械特性が向上することを確認した。
現状では、実用化に向けて充填発泡アルミの低コスト化をはじめ、各種部材への適用のための溶接・成形法の検討など課題がある。同社ではこれらの課題解決に向け、さらなる研究開発を進めるとともに制振性や制音性、耐衝撃性といった中空発泡体構造の特性把握に取り組み、付加価値技術としての展開も志向していく考え。

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