住友電工、焼結部品を自動車向けに高機能化、軽量化・磁性用途で

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 住友電気工業は、自動車向け焼結部品の高機能化を推進する。自動車業界における環境ニーズの高まりを背景に、部品軽量化や磁性用途の取り組みを積極化するもの。軽量化では独自製法のアルミ合金部品「スミアルタフ」の四輪車展開を強化するほか、磁性用途ではハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けにリアクトルといった軟磁性部品の受注獲得を目指す。同社では、技術力を軸に製品開発を進めることで同事業の成長性を確保していく。

 住友電工は自動車部品をはじめ、家電製品や事務機器などの構造部品向けに焼結部品事業を展開中。日系メーカーの海外展開を背景に韓国、中国、マレーシア、タイおよび米国、ドイツに製造拠点を設置し、グローバル化を推進する一方、差別化および高付加価値化を狙い、素材や製造技術を含む製品開発を積極的に行っている。
 高機能アルミニウム合金スミアルタフは、急冷凝固粉末を使用することにより溶解合金では達成不能な高強度、耐摩耗性、耐熱性、低熱膨張率を備えたアルミニウム合金。一般の鋳物や従来の粉末冶金法による焼結部品などにみられる残留気孔などの欠陥がないのが特徴。同社では押出法による素材をはじめ、鍛造部品や切削加工による最終形状部品を供給しており、輸送機器向けでは二輪車用のエンジンスリーブなどで採用実績を持つ。車体軽量化ニーズの高まりに対応し、今後は鉄系部品からの置き換えなどを狙いに四輪車分野での用途展開を積極化する考え。
 一方、重点製品群の1つと位置付ける軟磁性部品では、グループ内で材料開発から製造、評価・設計にいたる一貫した開発体制を構築しており、HVやEVでの採用実現に力を注ぐ方針。開発ずみの自動車用リアクトルは、圧粉磁心鉄芯の採用により鉄芯材で一般的に使用されているケイ素鋼板と比較して高周波領域における変換ロス(鉄損)を改善するとともに、同社が高いシェアを持つコイル巻線を断面が長方形の平角線とすることで線積率を向上させ、リアクトルの小型化を容易としている。こうした開発品の早期事業化を目指す一方、高密度複雑形状成形などの保有技術をベースに製品開発を活発化することで、本格的に立ち上がり始めた磁性用途分野でシェア獲得を図る。

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このページは、web staffが2010年1月12日 16:43に書いたブログ記事です。

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