英ビクトレックス、PEEK樹脂の高摺動グレード開発

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 英ビクトレックスは3日、同社ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂「VICTREX PEEK」の新規高摺動グレードを開発したと発表した。独自のコンパウンド技術などを駆使し開発したもので、摩耗特性に優れるうえ、従来の摺動グレードに比べ圧縮強度が30%向上しているのが特徴。また、流動性が高く、通常のPEEK樹脂同様に射出成形が行える。日本市場では、日本法人のビクトレックスジャパン(東京都港区)を通じて販売、自動車や産業設備といった幅広い用途を対象に金属代替需要を開拓する。

 今回の高摺動グレード「VICTREX WG101」は、自動車や各種工業用途を対象に、過酷な使用環境における機械的負荷や摺動性能に関するユーザーの要求特性に対応し開発したもの。
 圧縮荷重がかかる摺動部品には、寸法変化をもたらすクリープの発生を防ぐため、高い耐摩耗性能が要求される。同社は、独自のコンパウンド技術を用い複数の樹脂強化剤を配合することで、摩耗特性の向上と摩擦係数の低減を実現した。
 さらに、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)などを配合した従来の摺動グレードに比べ、機械的特性を高めることで、高荷重にも耐えられるようにした。高流動性やウェルドライン強度にも優れ、通常の射出成形が可能なため、薄肉で複雑な形状の部品など、これまでPEEK樹脂が使われていなかった用途にも利用できるという。
 また、近年、欧州市場で使用が懸念されているPTFEを含有していないほか、欧州RoHS指令や自動車業界統一の規制物質リスト(GADSL)の必要条件も満たしている。
 ビクトレックスジャパンでは、自動車のスラストワッシャーやブッシング、真空ポンプのベーンチップといった用途を中心に金属代替需要を掘り起こしていく考え。

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このページは、web staffが2009年12月 4日 23:08に書いたブログ記事です。

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