アーレスティ、ダイカスト部品の自動車向け開拓強化

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 ダイカストメーカーのアーレスティ(東京都中野区、高橋新社長)は、自動車分野における用途展開を推進する。アルミ部品でNI法により高強度部品への展開を推進するとともに、高真空GF法を軸にボディーやフレームでの採用拡大を目指す。また、軽量化ニーズの高まりを背景に取り組むマグネダイカスト部品では、耐熱合金をベースにアルミや樹脂との差別化を進め受注拡大につなげる考えだ。同社では、一連の取り組みにより国内市場の成熟化や自動車の電動化進展といった環境変化に対応していく。

 同社は、内製品が30%を占める国内自動車用ダイカスト市場において10%シェアを有する大手メーカー。金型や原料となるアルミ2次合金の製造も手掛けており、一貫した体制の下でダイカスト部品の高付加価値化や生産性向上に取り組んでいる。近年では急成長する新興市場への展開を加速させており、中国やメキシコ、インドといった新興国への拠点展開を加速させている。
 ダイカスト部品の用途展開は、国内自動車生産台数の減少や電気自動車などの電動化進展といった環境変化への対応を目的に推進しているもの。主力のアルミダイカスト部品はこれまでエンジンやトランスミッション関連を主に事業を拡大してきたが、同用途での取り組みを継続しつつ、新たに足回りやボディー、フレーム関連への取り組みを強化する。
 高強度部品の用途開拓で軸となるのがアルミニウムの溶湯を直接金型に充填して高圧下で凝固させるNI法。介在物(酸化膜)や鋳巣を極力少なくすることができるため、従来の製法では達成困難な高強度化が図れる。すでにホンダ・レジェンドやスズキ・キザシの足回り部品に採用されるなど着実に実績を伸ばしている。また、ボディーやフレーム関連では、溶湯を最小時間でキャビティ内に充填させる高真空GF法による開発を推進中。同製法は剛性が高く溶接可能なアルミ部材を製造することができ、これまでにホンダ・レジェンドのリアサブフレームでの採用実績を有する。
 一方、マグネシウムダイカスト製品では型締め力4000トンと世界最大級のダイカストマシンを保有するとともに、自社開発した耐熱合金をはじめ多様なユーザースペックに対応した生産体制を構築。これまでにマニュアルトランスミッション用ケースやオイルパン、PCUケース、エンジンカバー類などに採用されている。実用金属の中で最も軽いマグネシウムの特性を生かして、採用拡大に力を注いでいく方針だ。

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このページは、web staffが2009年11月18日 22:53に書いたブログ記事です。

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