ジャパンコンポジット、軽量SMCの用途開拓加速、車外板に近く採用

| コメント(0) | トラックバック(0)

 不飽和ポリエステル樹脂メーカーのジャパンコンポジットは、軽量SMC(シートモールディングコンパウンド)の用途開拓を加速する。数年前に開発して以降、多様な分野の顧客への提案を進め、いくつかの案件で採用も決まりだした。日系自動車メーカーにも、高意匠性を維持しながら燃費向上に役立つ材料として評価が進んでおり、年内には外板部材として正式採用を見込める案件もある。同社は、軽量SMCを高級バスタブ向け成形材料とともに戦略商品に位置付けて販売量を拡大していく考えだ。

 ジャパンコンポジットの軽量SMCは、通常不飽和ポリエステルに添加するガラス繊維に代え、中空ガラスバルーンを採用するとともに、樹脂や配合方法を改良することで開発したもの。クラスAランクの外観性を持つ従来型SMC以上の高外観性(表面平滑性)を持たせながら、顧客のニーズに応じて比重を1・1?1・5の間で自由に設計できる(従来品は1・8)。
 今回、自動車向けに評価が進んでいるのは、比重が1・3?1・4のグレード。従来SMCより3割近い軽量化につながる。乗用車外板のなかでも、深絞り加工が求められる部位に採用が間近な状況。同社はこれまでも従来型SMCで、ルーフやリアガーニッシュ、ヘッドランプリフレクターなどに採用実績を持つ。もともとSMCなどの繊維強化樹脂(FRP)は、鉄やアルミニウムなどの金属に比べて比重が小さいうえに、製造に必要なエネルギー量も大幅に低減できることから、環境にやさしい素材といえる。さらに軽量性と高意匠性を兼ね備えるグレードをラインアップしたことで、FRPの需要活性化につなげる。
 同社は三井化学が65%、日本触媒が35%出資する不飽和ポリエステル樹脂大手。2007年に日本触媒の吹田工場への委託生産を取りやめ、現状の生産能力は清水工場の年産3万トンと三井化学・茂原工場への委託分(1万1000トン)の計4万1000トンとしている。
 国内のFRP需要が落ち込むなか、軽量SMCや、もう1つの戦略商品である高級バスタブ用不飽和ポリエステル樹脂成形材料などの差別化材料を売り込むことで、適正収益の確保に取り組んでいく。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://27.34.136.204/cmt/mt-tb.cgi/1645

コメントする

このブログ記事について

このページは、web staffが2009年11月11日 22:49に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ワイテック、自動車部品を独自設計で軽量化、クラッチペダルは58% 」です。

次のブログ記事は「日産自動車、PZEV向け低透過ホース開発、E10燃料に対応」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。