権田金属、Mg合金板プレス成形技術高度化へ、実証研究に着手

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 権田金属工業(本社・神奈川県相模原市、権田源太郎社長)は、マグネシウム合金板のプレス成形技術に関する実証研究に着手する。経済産業省の助成テーマとして正式に認可されたもので、開発期間は来年3月までの半年間。アマダ製サーボプレス機を新たに導入し、マグネ合金AZ61板を用いたプレス性の実証に取り組むほか、プレス加工による軽量・高強度なA4型ノートパソコンや携帯電話といった筐体の試作開発も実施する計画。同社では、プレス成形技術の高度化によりマグネシウム合金板の市場拡大を図る。

 同社は、マグネシウム合金の溶湯を上下の水平ロール間に流し込み、瞬間的に凝固させて薄板を高速で引き出す独自の双ロール鋳造法により、AZ61合金や同91合金、AM50合金およびAM60合金といった薄板化が困難だったマグネ合金の板材製造技術を確立。06年には本社工場に製造設備を導入し月産数十トンの生産体制を構築している。
 同鋳造法で製造したマグネ合金材は、結晶組織の緻密化により耐食性に優れるのが特徴。現在、AZ31合金の板材に対して引っ張り強度が高く耐食性に優れ、さまざまな表面処理が可能なAZ61合金をメーンに用途展開を推進中。AZ31合金では不可能なニッケルメッキ処理やアルミと同等の溶接性能を実現している優位性を生かし、これまでにステンレスの代替として携帯電話の製造工程で使用する冶具(パレット)での採用実績を持つ。
 プレス加工技術の開発は、ダイカスト品に対する展伸材の優位性を強化するために取り組むもの。4260万円を投じて実証研究を実施する計画で、開発費の3分の2に当たる2700万円について助成を受ける。AZ61合金のプレス成形性を実証するとともに、同合金板のさらなる品質向上に取り組むほか、試作開発を通じて具体的な用途開拓につなげる考え。
 同社では、マグネ合金事業を黄銅および銅に続く第3の柱として位置付けており、加工技術の高度化により事業規模の拡大を図る。

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このページは、web staffが2009年10月20日 21:50に書いたブログ記事です。

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