住友金属工業、車体軽量化技術相次ぎ開発、鋼管の3次元熱間加工など

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 住友金属工業は、自動車関連技術の拡充・強化を推進する。鋼管を用いた1470メガパスカル以上の3次元熱間曲げ焼き入れ量産加工技術(3DQ)を世界で初めて開発するとともに、高張力鋼板(ハイテン)の高品質・高効率化技術を確立した。自動車メーカー各社は二酸化炭素(CO2)排出削減を目的とした車体の軽量化の取り組みを強化している。同社は自動車関連技術の高度化によって、同分野での成長性を確保したい考え。

 3DQは、CO2削減のための車体軽量化と衝突安全性向上という相反するニーズを高い次元で両立する。鋼管を局部的に加熱しながら水冷によって焼き入れしつつ、同時に可動ローラダイスにより曲げ加工を行うことで、複雑形状をした閉断面構造部材を1工程で製造する。成形精度が高く残留応力が小さいほか、部品点数の削減や複雑部品の一体化、さらには金型数の大幅な削減を可能としている。従来技術で実現可能な980メガパスカルを大幅に上回る強度向上を可能としており、適用により30?50%の軽量化と衝突安全性の大幅向上が見込まれる。
 ハイテンの高品質・高効率化技術は、熱間圧延プロセス中の冷却帯における新しい温度計測技術とそれを利用した制御技術により確立した。通常の放射温度計で検出される熱放射光は、水に強く吸収されるため安定した測温が困難だった。同社は水に対して透明度の高い熱放射光だけを検出する計測法を採用するとともに、計測センサーヘッドから鋼板までの間に水を噴水のように噴出させて熱放射光が安定伝播する光路を確保することで安定的な温度計測を可能とした。
 またハイテン材の巻き取り温度が目標温度の許容誤差内におさまるように、鋼板の走行区間内の最適な冷却水ノズルの開閉パターンを数秒で再計算・再設定する制御技術を開発。新温度計の計測結果と連動させることで、高張力の熱延鋼板(590メガパスカル)の巻き取り温度許容誤差外れを半減することに成功した。

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このページは、web staffが2009年10月14日 21:45に書いたブログ記事です。

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