産総研、マグネシウム合金の新処理技術開発、超純水処理で多様な色彩

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 産業技術総合研究所(産総研)は26日、マグネシウム合金を高温の超純水で処理するだけの極めて簡単なプロセスで、表面に多様な色彩を与える処理技術を開発したと発表した。表面にナノメートルスケールの構造体を形成し、色彩(構造色)を付与するもので、従来の塗装技術に対し環境にやさしく低コストな技術として、電子機器類の筐体などへの応用を視野に実用化していく。

 同技術は、サステイナブルマテリアル研究本部・金属材料組織制御研究グループの石崎貴裕研究員が、タマムシのハネが多層膜構造と凹凸構造によって発色する機能に着目し、開発した。
 開発した表面処理プロセスは、フッ素樹脂製の密封容器内に、超純水とマグネシウム合金(アルミニウムと亜鉛を含む合金)を封入し、120度Cの温度で所定時間(2・5?10時間)保持するだけという簡便なもの。
 発色のメカニズムは、マグネシウムと水の反応により生成した酸化マグネシウムや水酸化マグネシウムが、合金表面にナノメートルスケールのシート状の微細構造体を形成するというもの。色彩の種類についても、処理時間や処理温度を制御することにより、微細構造体に任意の厚みを持たせることで、所望の色彩を得ることができる。
 同技術は、?薬品を一切使用せず廃液が出ない?反応の再現性が良い?金属光沢感を維持したまま色彩を付与できる?大面積の処理が容易...といった点で従来の塗装処理に比べ有利となる。同技術は、28日に東京で開催されるマグネシウム協会第12回表面処理分科会で発表される。

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このページは、web staffが2009年8月27日 20:51に書いたブログ記事です。

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