マツダ新型アクセラ クルマ作りのこだわり(上)

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 6月11日、マツダはフルモデルチェンジしたスポーツコンパクト「マツダ アクセラ」を発表した。新モデルは、初代アクセラの精悍なデザインと優れた運動性能を継承・発展しつつ独自のアイドリングストップ機構の採用などにより大幅に燃費を向上、スポーツタイプの商品性と優れた環境性能を高い次元で両立させた。発売後約1カ月で当初計画の3・8倍となる7640台強を受注しており、「Zoom?Zoomの走りを極めた」(前田剛亨新型アクセラ開発担当主査)新型アクセラは市場から高い評価を得ている。
15年までに08年比30%低減へ

 近年、原油高騰や環境意識の高まりを背景にハイブリッド車や電気自動車といったエコカーの生産・開発が急速に活発化している。低燃費化にしのぎを削る自動車業界だが、具体的な数値目標とするのは12年から欧州で導入される新燃費基準。現時点で世界で最も厳しい同基準は、メーカーごとに販売した新車の平均CO2排出量を1キロメートル当たり120グラム(1リッター当たり19・4キロメートル)と規制するもので罰則規定が設けられている。
 自動車に対する低燃費化ニーズの高まりに対応するため、マツダは昨年6月に販売する自動車の平均燃費を15年までに08年比30%低減する方針を打ち出している。ガソリンエンジンについては、マツダ独自のアイドリングストップ技術をはじめ11年から次世代パワートレインに一新することにより15?20%の動力性能向上と20%の燃費向上を図る。車両についても徹底した軽量化と抵抗低減を進め、11年から新型プラットホームを投入することで100キログラム以上の軽量化を実現する計画だ。
 初代アクセラは精悍でスタイリッシュなフォルムと切れ味の良い乗り心地で若い消費者層を中心に世界中で200万台を売り上げた。その後継となる新モデルは低燃費化のロードマップ発表後初となる基幹車種のモデルチェンジであり、これまでに築いたブランドイメージを継承・発展しつつ各種性能をいかに高められるかが問われる。
 今回のフルモデルチェンジにあたり日米欧の主要マーケットにおいてターゲットとする30代の消費者層を対象にしたモニタリングを実施。「空気抵抗に関していえばプリウスのようなデザインの方が抵抗が少ない」(同)が、デザインクリニックの結果から新モデルではあえて空力性能を最優先とはせず、大きくダイナミックでスポーティーな印象を与えるセンターフォーカスのフロントデザインを採用するとともに、新たな空気抵抗の低減手法を開発することでスポーツタイプとしての商品性を確立した。
 一方、燃費性能については前モデルに比べて15C(1500 DOHCエンジン)で約5%の燃費向上となる1キロメートル当たりCO2排出量126グラムを実現し、欧州新燃費基準の達成をほぼ確実とした。さらに20Cおよび20S(2000 DOHC DISIエンジン)では、新開発のアイドリングストップ機構の採用により約15%アップの同146グラムへと燃費向上を図っている。
 同社のロードマップに従えば2000ccクラスでもハイブリッドシステムを必要とせずに欧州の新基準達成が可能となる。その意味で今回の新型アクセラの発表は重要な意味を持っている。

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このページは、web staffが2009年8月17日 20:44に書いたブログ記事です。

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