大同特殊鋼、車載用圧粉磁心向け金属磁性粉末が新型プリウスに採用

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 大同特殊鋼は23日、リアクトル用金属磁性粉末が新型プリウスに採用されたと発表した。リアクトルとは、駆動モーターのトルク向上のためにバッテリー電圧を上げる部品。新型プリウスのリアクトルでは、同社製品を用いた圧粉磁心を鉄心として採用することで、電気的性能の向上と部品コストの低減の両立を実現している。車載用部品に圧粉磁心が本格採用されるのは初。同社では、今回の採用を契機に拡販を図り金属磁性粉末の売上高を現在比10倍の100億円まで拡大する考え。

リアクトルとは、バッテリーの直流電流を上げるための部品。鉄心にコイルを巻き、電流を流すことで鉄心を磁化させて使用する。コイルに電流を流したときのエネルギー蓄積量が大きく、エネルギー損失が少ないことが求められる。新型プリウスのリアクトルでは、金属磁性粉末を金型に充填してプレス成形した鉄心を使用している。
 採用された金属磁性粉末は、高純度粉末製造技術および粉末形状制御技術を用いて開発した鉄系の金属粉。粉末表面への絶縁被覆処理により鉄心でのエネルギー損失の低減を図り、バッテリーの省電力化を実現するとともに、最終形状に近い形での部品製造により材料使用量削減およびそれによる低コスト化に貢献している。
 同社では、非特殊鋼鋼材事業の育成・拡大に取り組んでおり、磁性用途における粉末製品の展開もその一環。今回の採用に際しては、能力増強など安定供給に向けた生産体制の拡充を実施している。今後、ハイブリッド車の普及拡大を背景に金属磁性粉末で5年後に10倍の売り上げを見込むとともに、粉末事業全体でも現在の50億円から250億円へと規模拡大を図る。

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このページは、web staffが2009年7月24日 17:21に書いたブログ記事です。

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