旭化成ケミカルズは、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂「ザイロン」の用途開拓を加速する。現在、家電・OA機器分野の販売比率が5割以上を占めるが、既存用途での販売競争が激化していることから、需要の伸びが見込める自動車や太陽電池用途の開拓に力を注ぐ。ナイロンやポリプロピレン(PP)に加え、ポリフェニレンサルファイド(PPS)をはじめとする各種スーパーエンプラとのアロイ化を推進、耐熱性や機械的特性を高めた特殊グレードの開発を強化することで、新規用途拡大につなげる。
変性PPEは、PPEパウダーをポリスチレン(PS)などで変性したもので、耐熱性、難燃性、寸法安定に優れ、家電・OA機器筐体や自動車の内外装部品に多く使われている。
同社は、PS樹脂以外に、ナイロン、PP、PPSとのアロイグレードを有しており、低比重で成形性、耐薬品性などに優れる特徴を生かし、情報通信機器のハウジングおよび機構部品、家電製品のハウジング、電源部品、自動車の内外装部品に幅広く展開している。
ただ、主力のPSアロイ品は、ポリカーボネート(PC)・ABSなど他の素材との販売競争が激化していることから、独自のアロイ技術を駆使することで特殊グレードの開発を強化、ラインアップ拡充に努めていく。
現在、PPSをはじめとする各種スーパーエンプラとのアロイ品の開発に力を注いでおり、用途にあわせて、耐熱性や難燃性、電気特性をさらに高めながら、新規用途拡大につなげていく。
すでに、ホイールキャップやフェンダーなど一部の自動車外装部品に採用されているが、高まる軽量化ニーズに加え、各種塗装に対応できるという特徴を前面に押し出しながら、外板を含めさらなる用途拡大を狙う。また、高い難燃性や耐候性が要求される太陽電池のジャンクションボックス用途でも採用拡大を目指していく方針。

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