日本精工、自動車用樹脂プーリー普及へ、機械特性向上し高荷重化対応

| コメント(0) | トラックバック(0)

 日本精工は、自動車用樹脂プーリーの普及拡大を推進する。機械的特性の向上により従来に比べてより高荷重の用途における採用増を目指すもの。すでに製品化している高強度プーリーでは、66ナイロンベースの新材料開発とプーリー形状の最適化により大幅なクリープ特性の向上を実現。ベルトレイアウトのサーペンタイン化が進むなか、補機ベルトをガイドするアイドラープーリーとして採用されている。同社では、積極的な製品開発を通じて業界におけるプレゼンス向上に努める。

 プーリーとは自由に回転する小型のスプロケット。パワーステアリングポンプやウオーターポンプ、オイルタネータ、A/Cコンプレッサーといった補機をエンジンの動力で動かすベルト駆動システムの部品などとして使用される。軽量化ニーズの高まりを背景に、低荷重用途を中心に樹脂化が進んでいる。
 日本精工はベアリング製品の国内最大手。ベアリング事業で培った精密加工技術を応用して、独立系メーカーとして自動車部品事業を展開する一方、精機製品や電子応用製品など事業の多角化を図っている。自動車用樹脂プーリーについては、すでに10年以上前から事業化しており、後加工により高真円度を実現するなど品質面で他社との差別化を図っている。
 近年、自動車エンジンの小型・軽量化を背景に、ベルト1本でエンジン補機すべてを駆動するサーペンタイン化が進展。補機の高効率化や高回転化も加わり、プーリーにかかる荷重は増大傾向にある。
 高強度樹脂プーリーの開発では、リサイクルの観点からガラス繊維を50%配合した66ナイロンをベースに新材料を開発し、従来材に比べて材料剛性を約70%、引っ張り強度を約45%向上。また、軸受けを含めた形状最適化により樹脂部の発生応力を約10%低減し、ラジアル方向で50%、アキシャル方向で82%の強度アップを図った。これによりクリープ限界荷重を従来材比1・5倍、クリープ限界温度を同1・3倍に向上することに成功し、アイドラープーリーとして製品化している。
 同社では、品質特性に優れる製品開発により樹脂プーリーの売り上げ拡大に取り組む。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://27.34.136.204/cmt/mt-tb.cgi/1600

コメントする

このブログ記事について

このページは、web staffが2009年7月16日 17:13に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「自動車高度化担う材料技術・ホンダ(下)ピストン用の鍛造アルミ合金 」です。

次のブログ記事は「JFEスチール、自動車の骨格構造に超ハイテン材提案、曲げ加工駆使」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。