神戸製鋼所、大成プラスおよび武者デザインプロジェクトの3社は、発泡樹脂・金属シート複合板の用途開拓に乗り出す。新たに技術開発および商品化を目的にコンソーシアムを結成し、多分野・多用途での実用化を推進するもの。計画では、第1段階として自動車や住宅、電気など20業種を対象にコンソーシアムを立ち上げ、技術情報の公開やノウハウの共有などに取り組む。3社では、一連の取り組みを軸に同複合板の普及拡大を推進する。
神戸製鋼が開発した樹脂・金属複合板「セブンスボード(SB)」は、2枚の薄い金属シートの間にポリプロピレン(PP)系樹脂を塗布して発泡させたもの。両面あるいは片面に接着する金属シートの素材や板厚によりさまざま特性を実現することが可能。また、3次元のプレス成形ができるほか、軽量性や制振性、遮熱性、断熱性に優れるといった特徴を有する。
0・15ミリメートルのアルミ板を両面に用いた複合板では、曲げ剛性が同等の従来材と比較した場合、アルミ合金(5182材)に対して62%、980メガパスカル級ハイテンに対して69%減、GFRPに対して70%の軽量化が可能。また、熱線反射率98%、熱伝導率0・1ワット/メートルケルビンの熱特性を有しているほか、損失係数0・05以上の制振性を実現している。
コンソーシアムは、神戸製鋼、大成プラスおよび武者デザインプロジェクトの3社で構成するコア・アライアンス(CA)企業を中心に運営する計画。設立準備委員会およびコンソーシアムの事務局を武者デザインプロジェクト(東京都港区北青山)内に設置し、開発支援をはじめ開発投資や特許などに関する情報提供を通じて実用化を促進する考え。自動車などのほか梱包材料や日用品、流通などの20業種を対象にアプローチを開始しており、当初3年間は仕様の共通化や標準化を念頭に試作材料の提供などを行っていく。
3社では神戸製鋼が材料の開発および供給、大成プラスが接合をはじめとした加工技術、武者デザインプロジェクトが商品開発支援を主に取り組むことで、SB技術のJIS化や世界標準を目指す。

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