三菱エンプラ、POM樹脂の高摺動グレード拡販、消音性など前面に

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 三菱エンジニアリングプラスチックスは、高摺動性ポリアセタール(POM)樹脂の拡販を推進する。高特性を実現したユピタールWF?11JおよびWA?11Jを軸に、自動車や電気・電子分野での採用拡大を目指していく。同グレードは広い摺動性要求領域をカバーしており、標準POMをはじめ非強化および繊維強化した各種樹脂やメッキを含む金属に対して優れた耐摩擦摩耗性と消音性を発揮する。同社では、電子・電気機器の静音化や自動車部品の高寿命化を可能とする素材として採用を働きかけていく。

 POM樹脂は、単重合体で強度および剛性に優れる「アセタールホモポリマー」と、アセタール分子にコモノマーを導入した共重合体で長期信頼性、耐熱・耐薬品性、成形時の取り扱いやすさに優れる「アセタールコポリマー」に分けられる。ただアセタールコポリマーは、コモノマーが結晶化を阻害する作用があるため、ホモポリマーと同等の強度および剛性を出すことが難しかった。
 同社は、主力のPOM樹脂事業において高強度・高剛性グレードから高靭性・柔軟グレードまで幅広いコポリマー製品を展開中。高靭性グレードでは課題であったウェルド強度の低下を抑制した製品の開発しているほか、高剛性グレードでもホモポリマー並みの特性を実現するなど特性面での差別化を背景に採用拡大に取り組んでいる。
 高摺動品種に関しては、摩擦面でのグリーンレスや摩擦音静音化などに優れた製品を展開。歯車や軸受け、ワッシャーをはじめプリンターやカメラなど家電・OA機器向けの部品や自動車部品などに多く採用されている。
 採用拡大に取り組むWF?11JおよびWA?11Jは、標準POMと同等の成形性や寸法精度、寸法安定性を維持しながら、幅広い相手材との摺動において優れた耐摩擦摩耗性と消音性を発揮するのが特徴。とくに高い剛性をあわせ持つWA?11Jは高耐久・高寿命用途に適した設計となっている。

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このページは、web staffが2009年6月26日 16:16に書いたブログ記事です。

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