大成プラス、樹脂・金属一体化成形技術のライセンス展開積極化

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 大成プラスは、独自開発した樹脂と金属の一体化成形技術・NMT(ナノ・モールディング・テクノロジー)のライセンス展開を推進する。同技術の普及促進を図るため、国内外の加工および部品メーカーを主に取り組むもの。技術導入に際して過大な設備投資や高度な生産管理技術を必要としないことから、幅広く呼びかけることで供与先を現在の5社から大幅に拡大する。同社では、新たに適用素材として芳香族ナイロンと亜鉛メッキ鋼板を追加するなど技術の汎用性を高めており、普及促進を通じて幅広い分野での採用拡大を目指す。

 NMTは、情報電子機器や家電・OA製品などの部材である金属と樹脂を一体化して成形させる技術。脱脂液や酸塩基水溶液に浸漬し、独自の溶液を用いて金属表面に微細な凹凸を付与した後に、金型内にセットして樹脂を射出接合する技術。樹脂は金属表面の20?50ナノメートルの凹部にはまり込み固化するため、アンカー効果によって強固な接合が可能となる。
 同社では、アルミニウムとプラスチックの一体化成形技術として02年に開発。以来、研究を重ねることで適用素材を広げてきた。これまでに接合可能な樹脂としてPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)およびPA(ナイロン)で適用を実現。いずれも金属の線膨張率に近づける目的でガラス繊維や炭素繊維などをコンパウンドしている。また、金属素材もアルミニウムやマグネシウム、銅のほかにステンレス、チタン、鉄への適用を可能としている。今回は新たに芳香族ナイロンと黄銅および亜鉛メッキ鋼板を追加し、技術の汎用性を高めている。
 同技術は、家電製品やコンピューター部品、OA機器などの電子・電気分野などで海外を中心に採用が拡大。国内でも重量を3分の1に、生産コストを50%に低減した車載用ECUボックスが実用化されるなどの実績を上げている。ライセンス供与による事業展開は、高まる引き合いへの対応を目的に取り組むもの。これまでに国内2社、海外3社にライセンス供与しており、今後はとくに制限を設けずに拡大していく考えだ。

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このページは、web staffが2009年6月10日 16:02に書いたブログ記事です。

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