日本高周波鋼業は、高張力鋼板(ハイテン)成形用金型に最適な冷間ダイス鋼を開発した。新ダイス鋼「NOGA(ノーガ)」は、被削性や熱処理変寸の最小化および等方化、溶接性を向上するとともに、表面皮膜と金型母材の密着性を高め耐かじり性を大幅に改善したのが特徴。従来素材に比べて、金型製作のリードタイム短縮やメンテナンス時間の軽減が見込める。同社では、自動車用途をターゲットに今年4月から本格発売する。
自動車業界では、燃費改善を目的とした軽量化と衝突安全性向上のための高強度化の両立からハイテンの使用が進んでいる。そうした状況を背景に、プレス製造の現場ではハイテンの高強度化進展による成形用金型への負荷が増加し、金型寿命の向上が大きな課題となっている。
新ダイス鋼は、こうした市場ニーズに対応する目的で開発したもの。従来の改良冷間ダイス鋼に比べて、素材特性の改善により金型の製作コストの大幅な低減や精度の向上を実現するとともに、補修といったメンテナンス時間の軽減を可能とする。同社子会社の工具鋼の加工・熱処理子会社・カムスが展開する表面処理(マカオンコート)との組み合わせによりハイテン材の成形用に展開する。

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