クラレファスニング、自動車向け面ファスナーを重点開拓

| コメント(0) | トラックバック(0)

 クラレファスニングは、自動車向け面ファスナー事業で攻勢をかける。国内で多くの実績を持つシート組み立て用面ファスナー「モールドインファスナー」は、日系メーカーを軸に海外展開を強化する。一方、国内では内装材など成形部材へのファスナー一体成形技術「インターモールドフック」などの提案を推進する。いずれも既存工法に比べ生産性やリサイクル性が向上し、部材の軽量化やコスト削減なども実現する。自動車産業において環境対応やコストダウンニーズが従来以上に高まるなか、面ファスナーの可能性を広く追求していく考えだ。

 着脱が自在な面ファスナーは、自動車の生産性やリサイクル性を高める部材固定手法として注目を集めている。とくにカーシートの組み立てにおいては、金属を使ったホグリング工法のように熟練技術や専用治具を使うことなくウレタンパッドと表皮材を簡単に固定でき解体・分別も容易なため、米国では全体の90%を面ファスナー工法が占める。国内での採用はまだ15%程度だが採用機運は高まっているという。
 クラレファスニングは、シート組み立て用面ファスナーで国内シェア70%を持つトップメーカー。使用部位やシートデザインに合わせ直線、2次元、3次元、面状タイプなどを揃えており、磁力により金型に簡単にセットできることも特徴。生産性などの向上に加え、金属部品を削減しシートの軽量化に寄与できるシステムとして一層の採用拡大を目指す。とくに国内メーカーのグローバル化に対応した海外展開を強化する。
 一方、国内では射出成形部材への不織布吸音材や天井材の取り付けが容易になるインターモールドフックなどの市場開拓に取り組む。インターモールドフックは製品成形時にフックファスナーを一体成形するもので、ファスナーを後付けする必要がないため材料費や加工コストを削減することが可能。粘着剤のように高温環境下で剥がれる心配がなく、フックは成形品と同一素材となるため分別の手間も省ける。
 面ファスナーによるフロアマットの固定も新たに提案する。軽量性や吸音性の観点から採用が増えている不織布カーペットや、カットパイルカーペットへ適応し、広幅対応品もあるため任意の形状に打ち抜くこともできる。ファスナーは高周波および超音波溶着で取り付けるため、フロアマットの意匠性を損なうこともない。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://27.34.136.204/cmt/mt-tb.cgi/1550

コメントする

このブログ記事について

このページは、web staffが2009年3月19日 14:28に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「グンゼ、高機能シートのサンプル出荷開始、車載用放熱用途など狙う 」です。

次のブログ記事は「サカイオーベックス、CFRTPを用途開拓、自動車部品用途中心に 」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。