SHOEI・山田勝会長に聞く、世界魅了する純日本製高級ヘルメット

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 2輪車用プレミアム・ヘルメットの分野で世界シェアの6割を握るSHOEI。匠の技が生み出す同社の純日本製ヘルメットは、世界中のモーターサイクリストが憧れ、手にした者が絶賛するスーパー・ブランドだ。経営はきわめて順調で、無借金・現金決済の強固な財務体質と、08年9月期で営業利益率24%(営業利益35億円強)の高収益を誇る。山田勝会長は、SHOEIの強さの秘密が「無駄をしないでコツコツ働く当社のDNAと、日本の一流素材メーカーが供給する素材の力にある」と打ち明ける。

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 今や超優良企業として、各方面で取り上げられているSHOEI。しかし、17年前の1992年には倒産という憂き目をみている。「その厳しい時代が当社の基礎を作った」と語る山田会長は、三菱商事からSHOEIの前身である昭栄化工の管財人を経て98年に同社の社長に就任し、同社の再建と優良企業への歩みを常にリードしてきた。「三菱商事では当時、誰もSHOEIに興味がなかったが、私は、本能的にこれは自分のやるべき仕事だと直感した」。
 再建期間に実施したのは、トヨタの経営方式を導入し「徹底した無駄の排除」「自分でできることは自分でやる」という文化を徹底したことだった。「やってきたことは地道な努力。優秀な人材が残っており、潜在力を引き出せた」(同)。一部の製造工程のプログラムを自社開発したり、人員を増やさずに設備更新してきたという。社長室のカーペットを自分で張り替えたというエピソードもある。そうした文化は「今ではDNAとして定着している。社員は本当によく働いてくれる」と語る。
 高収益体質へと転換したもう1つの要因は、2000年頃から市場ニーズの変化を敏感に察知し、高級志向に舵を切ったこと。品質、機能の高さ、かぶり心地の良さに加え、デザインや造形の美しさを追求することで、顧客から高い支持を得ることに成功した。
 品質を支えているのは、日本の素材メーカーの技術力だという。不飽和ポリエステル樹脂と強化繊維、ウレタンフォーム、ファブリックなどの素材のほか、アート感覚溢れる水転写のデザインも全て日本メーカー製。これに、SHOEIの製造現場の技術力を加えたプレミアム・ヘルメットは日本文化の結晶ともいえる。メイドインジャパンの品質と製造ノウハウを守るため、製造拠点の海外展開は一切考えていないという。
 プレミアム・ヘルメットの市場は今後もグローバルに成長する見通しで、SHOEIは将来のさらなる成長をにらみ風洞実験場を持つ大型シュミレーターへの設備投資を計画するなど着々と布石を打っている。「日本人の勤勉さと律儀さが好き。そういうDNAが定着した当社は、まだまだ伸びると確信している」(同)。

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このページは、web staffが2009年2月16日 13:41に書いたブログ記事です。

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