住友ベークライト、自動車部品樹脂化推進、ブレーキ用プレート開発へ

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 住友ベークライトは、自動車ブレーキ部品の大幅軽量化を推進する。このためディスクブレーキパッド用バッキングプレートの樹脂化に着手した。すでにフェノール樹脂キャリパーピストンで実績を持つが、より高い耐熱性や強度が必要になるため炭素繊維フェノール樹脂や長繊維強化熱硬化性樹脂コンパウンドなど新材料の活用も検討する。5?6年後の実用化を目指す。鉄に比べ重量を半減できるとみられる。また樹脂化によりブレーキパッド摩擦材への要求特性が高まる可能性もあるため、摩擦材用レジンの高耐熱化にも取り組む。

 住友ベークライトは、自動車部品向け高機能フェノール樹脂・成形材料で30年以上の実績を持つトップメーカー。ディスクブレーキ用途ではブレーキパッド摩擦材用レジンでトップシェアを確保しており、キャリパーピストン用成形材料は世界唯一のサプライヤーとなっている。樹脂ピストンは北米市場で採用が先行していたが、鉄に比べ50%以上の軽量化が可能となるため日本でも導入機運が高まっているという。
 車体軽量化ニーズの拡大を受け、次のターゲットに定めたのがバッキングプレートの樹脂化。樹脂プレートは過去にも欧米で検討されてきたが、鉄に比べて材料コストが高いため実用化にはいたらなかった。ただ排ガス規制や燃費規制の強化を背景に金属代替ニーズが急速に高まっていることから、バッキングプレート向け成形材料の開発に取り組むことにした。
 バッキングプレートは摩擦材の熱が直接伝わるためキャリパーピストン以上の耐熱性が必要となり、高レベルの剛性、耐疲労強度、耐衝撃性も求められる。従来のガラス繊維強化フェノール樹脂では物性が十分でないため、炭素繊維強化フェノール樹脂や長繊維強化コンパウンドなど、あらゆる熱硬化性樹脂を使い実用化を図る。
 またバッキングプレートの樹脂化とともに、摩擦材用の高耐熱レジンの開発も推進する。ローター温度800度Cへの対応を目指す。大幅軽量化とともに保安部品としても安全性・信頼性をさらに高めることで、自動車の環境負荷低減と高性能化に寄与したい考えだ。

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このページは、web staffが2009年2月 5日 13:25に書いたブログ記事です。

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