日東電工、フッ素樹脂多孔質膜を車載電装展開強化、ランプ用に新製品

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 日東電工は、フッ素樹脂系高性能フィルター「TEMISH」(テミッシュ)の自動車用途展開を強化する。通気性、耐水・耐塵性、耐油性などに優れることから、ヘッドランプやECU(電子制御ユニット)など車載電装部品の内圧調整用途で多くの実績を持つ。トータルコストを削減できるよう樹脂製パーツと一体化した複合部品も製品化しており、このほど通気量を5倍以上に高めたヘッドランプ用の新製品を開発した。より使用環境が厳しくなる車載電装品の信頼性向上に欠かせない部品として、一層の採用拡大を図る。

 ランプやECU、モーター、CCDカメラなどの車載電装部品は、外部からの水やホコリの浸入を防ぐためケースで密閉されている。ただ完全密閉すると、電装部品の発熱により内部の空気が膨張しケースが破損する恐れがある。このためケースに小さな通気孔を開け内圧を調整する方法が用いられており、通気孔には空気・水蒸気のみを通すフィルターが取り付けられている。
 テミッシュは、1平方センチメートル当たり数億個以上の微細孔を持つ4フッ化エチレン(PTFE)樹脂製の多孔質膜。通気性と防水・防塵性を併せ持ち、耐熱性や耐薬品性、電気特性などに優れることも特徴。膜単体(打ち抜き品)に加え、膜を保護するキャップなどと膜を一体化し取り付けを簡便にした複合部品も展開している。すでにほとんどの国内自動車メーカーが採用しているという。
 とくに強化しているのが複合部品。部品点数の削減や取り付け工程の簡略化などトータルコスト低減が図れるため採用実績を伸ばしており、ヘッドランプ用の「キャップシール」は年1000万個の販売実績を持つ。このほど従来品に比べ通気量を5倍以上に高めたヘッドランプ用の新製品「C2?NTF130SL」も開発、市場投入した。
 エンジン回りへのECU搭載数の拡大など、車載電装部品は今後より厳しい環境下で使用されるケースが増える見込み。同社では使用用途に合わせ通気性や耐水性、溌油性を最適化した製品を取り揃えることで、高度化する車載電装部品のニーズに応えていく。

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このページは、web staffが2009年1月30日 13:39に書いたブログ記事です。

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