BASFは、ポリアセタール(POM)樹脂の用途開拓を推進する。昨年、市場投入した押出ブロー成形可能なウルトラフォルムE3120BMを軸に、ポリエチレンや金属およびガラスからの代替促進を狙うもの。同樹脂は剛性やガスバリア性などに優れており、水素用燃料タンクなど大型品を含めた中空構造製品での採用を想定している。すでにサンプルワークによるユーザー評価を進めており、同社では早期実用化を目指す。
用途展開を推進するPOM樹脂は、分子構造を鎖状にすることで剛性を高めたのが特徴。溶融しても延性を高く維持できることからブロー成形を可能としており、成形の自動化により従来に比べて製造コストの削減を図りつつ金属製やガラス製よりも軽量な中空構造の容器を製造することができる。また、金型表面へのなじみも良く、半透明で染料による着色が簡単に行えるなど高いデザイン自由度を備えている。
中空構造製品で一般的に採用されているポリエチレンと比較した場合、酸素や水素、二酸化炭素といった気体に対するガスバリア性に優れるほか、アルコールやオイル、炭化水素などへの耐性が高く、高温蒸気による殺菌が可能といったメリットがある。
現在、化粧品や除光液のボトルをはじめスプレー缶などの加圧容器といった幅広い用途で営業活動を展開中。とくに剛性の向上により製品の大型化にも対応可能なことから、溶剤や塗料の容器をはじめブレーキフルードのタンクといった工業用途での採用を見込んでいる。これまでに培った各種知見をもとに、設計や成形技術面の支援を行うことで他素材からの代替を促進する。
同社では、他の樹脂との組み合わせにより対応可能な用途分野を広げることで潜在的な市場ニーズを掘り起こしていく考え。

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