エア・ウォーター、自動車部品などの表面処理事業に高純度アンモニア

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 エア・ウォーターは、新規参入する高純度アンモニアを自社事業に活用する。自動車部品や機械部品の表面処理を行う「NV窒化プロセス」に適用するもので、従来の工業用アンモニアを用いた処理に比べて品質向上を図ることが可能になる。同社は高純度アンモニアの市場開拓を推進する一方、NV窒化プロセスにとどまらず、他の元素と複合化した「機能性アンモニア」によるフィルムの表面処理などに展開して新規事業の創出に結びつけていく。

 エア・ウォーターは堺事業所(大阪府)に年500トン能力の高純度アンモニア製造設備を設置、今年4月の本格販売開始を目指してサンプル出荷に着手している。和歌山工場のコークス炉ガスから回収されるアンモニアを活用するとともに、産業ガス事業で培った蒸留技術を駆使して7ナインまで高純度化している。
 同社としては、高純度アンモニアを外販だけでなく自社事業の高付加価値化にも役立てる。NV窒化プロセスは金属部品の耐摩耗性を高める表面処理技術で、ガス活性化処理(フッ化処理)とガス窒化処理を組み合わせている。一般的な窒化技術に比べてステンレスなど適用鋼種が幅広く、形状に影響されずに安定的な窒化が可能といった特徴を持つ。尼崎市(兵庫県)に受託加工拠点を有し、エンジンバルブ、ハードディスクドライブ(HDD)用軸受けなどに採用実績がある。
 従来、窒化処理には工業用アンモニアが用いられているが、含有される水分が高温化によって酸化膜になりやすいのが問題だった。水分を大幅に低減した高純度アンモニアを用いることによって、表面品質の向上につながると期待している。
 また、ディスプレイ、医療向けなど各種フィルムの表面処理に機能性アンモニアを利用することで、特定のガスを選択的に透過させたり遮蔽させたりできる機能を付与できるとみている。

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このページは、web staffが2009年1月 7日 13:12に書いたブログ記事です。

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