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2016年06月06日 前へ 前へ次へ 次へ

日本シーカ チャールズ・キッド社長 「日本市場に成長の機会」

 「日本には大きな成長の可能性がある」―。日本シーカのチャールズ・キッド社長は、同社の事業の将来性をこう語る。「顧客の求める技術、製品、品質を生み出すために常に顧客の声を聞き、それを十分に理解することを心がける」ことを通じて成長の機会を探る。
 9年間、社長を務めたインドネシアのグループ会社から今年、日本シーカの社長に転じた。1982年にカナダでキャリアをスタートし、95年からエジプトに9年、シンガポールに2年、そしてインドネシアに社長として駐在した。
 こうした経験から「成熟した市場、成長する市場であることにかかわらず、シーカには常にチャンスがある」と確信している。「既存の顧客やステークホルダーの皆さん、そして潜在的な新規市場や顧客に提供できる十分な価値がある」との自信がその背景だ。
 日本シーカは55年に発足し、60年以上にわたって事業を展開してきた。コンクリート混和剤などの建設用製品、シーリング材・接着剤などの工業用製品を手掛け、日本にしっかりと根を張った欧州化学企業の代表だ。
 「(日本の)顧客は常に新しい技術を求めている」ことから、日本における成長の機会を確実につかむために「イノベーション」を重視している。日本シーカの強みの一つにあげる「イノベーションを具現する研究開発体制」がこの方針を具現するための支えになる。
 日本では「パートナーとの提携関係をベースに原料から一貫したコンクリート混和剤の生産体制を作り上げている」ことも強みだ。「たとえば東京オリンピック・パラリンピックが開催される?年に向けて建設分野で確実な成長の機会がある」といい、この強みを生かす好機になるとみる。
 日本シーカは、日本における事業の成長に加え、シーカのグローバル事業の成長に貢献することも重視している。「メード・イン・ジャパン戦略」はその根幹の一つであり、日本で生産した高機能・高品質の製品をアジア地域の顧客に供給して同地域の事業の拡大につなげている。代表的な製品のなかで「シーリング材・接着剤は日本で生産した製品を?のアジアのグループ会社に供給」、高い評価を得ている。
 さらに「キー・アカウント・マネジメントのシステムを十分に運用し、顧客の求めに応じる」ビジネスモデルもグループの成長に大きく貢献している。日本の顧客は事業をグローバルに展開している。建築関連の顧客はとくに東南アジアや中国などで存在感が高い。そうした「日本の顧客との関係をさらに強固にできれば、東南アジアや中国などにおけるシーカグループの成長に貢献できる」とし、顧客志向を一段と徹底する意向だ。
 一連の戦略を具現し、成功に導くためのカギは「社員」という。このため人材の育成にさらに力を入れて成功に向けた基盤を強固にしていく考えだ。


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