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【北米熱視線】 石化新潮流の余波 《1》 原油下落もエタン優位
シェールガス開発の拡大を背景に、投資計画が相次ぎ打ち出されてきた米石油化学産業。来年は5基のエタンクラッカーが稼働入りし、新たなステージに突入する。ダウンストリームではエチレン誘導品を中心に強化が進み、輸出拡大も見込まれる。豊富に産出されるNGL(天然ガス液)由来のエタンは、欧州への輸出が始まった。一方、原油価格の変動や景気動向など先行きの不透明さが増すなかで、投資判断を見送るプロジェクトも出ている。化学企業の投資動向を中心に現状を追った。
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※投資額1600億ドル超に
米国化学工業協会(ACC)によれば、これまでに発表された米国の天然ガスおよびNGLに関連する化学分野への投資は260件、1600億ドルを超える。ただ、このうち55%はまだ「計画段階」にある最終決定前の案件。2年前と比べて原油価格が50%以上下落し、米国エタンを原料にするエチレンマージンが半減する状況を化学企業はどうみているのか。
ダウ・ケミカルのジム・フィッタリング社長兼COO(最高執行責任者)は3月、米ダラスで開催されたACC主催の石油化学会議で登壇した。「長期的な視点でみて競争力があるのは中東と米国。ダウの集中的な投資は、フィードストック(原料)の柔軟性をいかに確保するかに重点を置いている」。サウジアラビアで稼働したばかりの石化事業(サダラケミカル)はエタンとナフサをクラッキングできる。テキサス州フリーポートで来年稼働する年150万トンのスチームクラッカーもエタンのほか、プロパンとナフサを使える設計と、柔軟に原料コストの変動に対応できる体制を整える。
「ファンダメンタルズ(基礎的な条件)は何も変わっていない」とするのはエクソンモービル・ケミカルのネイル・チャップマン社長。同社はシンガポールに世界初となる原油を直接クラッキングできる設備を導入、さらにテキサス州ベイタウンの年150万トンのエタンクラッカーが来年稼働する。石化事業はコモディティ市場のサイクルの影響を受けるが「競争力の維持を執拗に求める」方針のなかで米国産エタンを競争力のある原料のひとつに位置づける。
サウジアラビアのエタンは今年に入り値上げされ100万BTU当たり1・75ドル。北米産エタンはこれに次ぎ、現在1百万BTU当たり2ドル台の天然ガス(ヘンリーハブ)とほぼ同水準で推移している。今後は「石化設備向けの需要増などにより価格が上昇していく」(IHS)という見方だが、シェール開発が続けば、NGLからのエタンが豊富に得られる状況に大きな変わりなはいというのが一般的な認識。
※競争力にコミット
BASFも北米の長期的な競争力にコミットしている。「原油安はナフサを使うアジア、欧州のコストポジションを改善したが、それでも北米のNGLに優位性がある」(ハイディ・アルダーマンBASF石油化学品事業本部北米地域シニアバイスプレジデント)。仏トタルとの合弁では、テキサス州ポートアーサーのスチームクラッカーを拡張し、エチレン能力は年100万トンを超えた。ノルウェー・ヤラとの合弁ではアンモニアプラントをテキサス州フリーポートで来年稼働させる。
ガス・オイル開発は原油安で収益性が圧迫される状況だが、一方では掘削技術が向上している。イーグルフォード層の掘削事業を対象にしたRBNエナジーの調査によれば、2011年から?年にかけて抗井当たりのオイル生産量は533バーレルから1000バーレルに倍増、掘削日数は22・3日から7・7日に短縮されているという。