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米ファイザー がん免疫療法リード企業目指す 化学療法と置き換えヘ
<リズ・バレット オンコロジー・プレジデントに聞く>
いまや、すべての製薬大手がオンコロジー分野の研究開発に力を入れている。米ファイザーは、同分野では後発組だが、近年は研究開発リソースを重点的に投じて自社品を拡充してきた。次世代のがん治療法として注目される免疫チェックポイント阻害剤などによる、がん免疫療法(IO)分野では、独メルクと組んでリーディングポジションを狙う。ファイザーのオンコロジー事業を統括するリズ・バレット オンコロジー・プレジデントに、同事業の戦略などを聞いた。
★ オンコロジー分野で、とくに期待している新薬候補は。
「乳がん治療薬として開発した『IBRANCE(アイブランス)』(一般名パルボシクリブ)。ファーストインクラスのサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬だ。業界全体で注目されているIO分野では、抗PD―1抗体などに続く新薬として抗4―1BBアゴニスト抗体、抗OX40抗体などが控えている。急性リンパ性白血病治療薬として開発が最終段階の抗体薬物複合体(ADC)『イノツズマブ オゾガマイシン』にも期待している」
★ アイブランスの乳がん治療薬としての位置付けは。他社品も多く出ています。
「米国ではエストロゲン受容体(ER)陽性・ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の転移性乳がんに対する1次治療の適応で承認された。欧州でも1、2次治療の適応症で申請中。日本も第3相臨床試験の結果を待っているところで、できるだけ早期に承認申請したい。ER陽性は乳がん患者の7割を占めるとされる。初期段階の患者に対する臨床試験も行っており、ER陽性乳がんを幅広くカバーできる治療薬として開発したい。1日1回服用する経口剤で忍容性も高く、アンメットニーズが高い乳がん治療に変革をもたらす新薬だと期待している」
★ IO分野で独メルクと提携した理由は。
「PD―1、PD―L1を標的にした免疫チェックポイント阻害剤が欲しかった。ファイザー自身も抗PD―1抗体があるが、まだ開発の初期段階。多くの製薬企業が参入しているIO分野で競争していくために、コストとベネフィットをシェアできる他社と組むことにした。ファイザーには腎細胞がん、メルクには頭頸部がん分野などをコアとする実績があり、異なる分野のリソースをお互いが持っていたことも決め手になった。IOはコンビネーションが勝負になる。両社の専門性や強みを生かし、他社がやっていないような適応症を優先して開発を進めていきたい」
★ IOだけでも多くの競合品が開発されています。他社品にない強みは。
「とくに注目しているのがIO分野の薬剤同士を組み合わせた治療法だ。抗4―1BBアゴニスト抗体はファーストインクラスが期待されるファイザーの開発品で、独メルクと開発している抗PD―L1抗体『アベルマブ』や協和発酵キリンの抗CCR4抗体『モガムリズマブ』など、さまざまな免疫系の薬剤と併用療法を検討している。CAR―T療法(キメラ抗原受容体T細胞療法)では他家由来の開発品がある。ファイザーにはワクチン事業で培った強みもある」
★ がん事業では後発組です。
「2003年ごろにファルマシアを買収したのを機に、がん分野の研究開発を始めた。オンコロジーユニットを独立させ、ファイザーの研究開発費で最大のリソースを投じている。外部からみてもオンコロジー分野のリーダーとして認識されるようになったと思う。今はファイザーの売上高全体の6%程度だが、毎年2ケタ増の成長が続いており今後、さらに拡大すると期待している」
★ がんの治療法はどう変わっていくでしょうか。ファイザーは何を目指しますか。
「いずれはIOが化学療法と置き換わると思っている。今は、まだ化学療法と併用する治療法が研究されている段階だが、いつかはケモ・フリー(化学療法なし)が主流になる時代がくる。これが理想で、ファイザーのオンコロジー事業の目標でもある。外科手術による治療は残るだろうが、薬剤療法はターゲット治療(キナーゼ系などの分子標的治療薬)とIOにシフトしていくと思う。最終的には、がんを『治せる』治療法を生み出したい」
(聞き手=赤羽環希)