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2016年05月17日 前へ 前へ次へ 次へ

有機EL興隆 日系化学企業の底力 《2》 コストでしのぎ削る大型

 有機ELの主要材料メーカーとして周知されるにいたった出光興産。現在、世界で唯一、テレビ向け大型パネルを量産するLGディスプレイに材料を供給していることが大きい。有機ELテレビは液晶と違いバックライトを必要としないため、曲面や超薄型のディスプレイを実現できる。また、バックライトの輝きに阻害されない、漆黒の色を再現することができる。

 *周辺材料を網羅*

 出光興産は1985年に有機ELの研究を開始した。発光材料だけでなく電子輸送材、正孔注入材など周辺材料をすべて手掛ける数少ない材料メーカーだ。保有特許数は約1800件と豊富で、これらを駆使して「寿命」「効率」「色」にこだわった材料開発を加速している。とくに青色発光の高性能材料の開発に強みを有する。パネルメーカーを通してスマホやテレビなどに広く採用されている。

 パネルメーカーなどからの要請に素早く応えるため、有機EL事業拠点の充実化を図っている。国内の主力拠点に加え、大量生産が可能な出光電子材料韓国にはLGと共同で評価できる設備を置く。新設した上海事務所からは中国のディスプレイメーカーを捉えようとしている。中国勢は中小型から製造を開始し、後に大型の製造にも着手するとみられ、こうした材料需要を取り込んでいく。このほか台湾にも事務所を有するため、世界の主要ユーザーすべてを捉えられる体制を構築している。

 *割高な蒸着方式*

 材料メーカーとして最も期待が大きいのは使用面積の多いテレビ向け(大型)だろう。LGは有機ELテレビを量産しているが、液晶テレビの数倍から数十倍といった高価格が普及の足かせとなっている。LGとしては近く液晶テレビの1・2倍程度の普及モデルを投入する予定だが、消費者に広く行きわたるには、まだ不十分。

 LGディスプレイは蒸着方式で大型有機ELディスプレイを製造している。この方式はプロセス環境を真空にするための大がかりな設備が必要。パネルの必要な部分のみに膜を形成するためにマスク(遮蔽版)を使用する。

 LGディスプレイは、蒸着法のなかでも白色カラーフィルター方式を採る。高精細マスクが不要で大型向けの量産に適しているものの、白色素子構成が複雑なうえ、カラーフィルターにより材料を余分に使うことになる。その結果、有機ELテレビの末端価格を引き上げてしまう。

 *塗布方式に期待*

 この課題を劇的に解決するのが塗布方式だ。大型のインクジェットプリンターを使ってRGBの発光材料などを必要な部分に必要な量だけ塗っていく。材料の利用効率と生産性を飛躍的に高めるので、大型に最適。しかし、いまだ研究開発段階にあるうえ、青色は蒸着材料に劣る。

 出光興産は「塗布でも蒸着と同じパフォーマンスがでる材料を開発してくのがミッション。とくに青がポイント」としている。同社は低分子をベースとした塗布材料の開発に注力、パネルメーカーへの提案を急ぐ。


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