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2016年05月16日 前へ 前へ次へ 次へ

有機EL興隆 日系化学企業の底力 《1》 材料の進化が普及促す

 「なぜマスコミは有機ELばかり注目するのか。私がエンジニアであれば『IGZO』液晶ディスプレイを推す」。台湾・鴻海精密工業の郭台銘董事長は4月のシャープ買収契約調印後にこう述べた。鴻海がシャープ再建に充てる資金3888億円のうち、2000億円が有機EL(エレクトロルミネッセンス)関連。最も比重が大きいにも関わらず、郭董事長のこの発言。先行する韓国勢を牽制する一方で、有機ELという素材の問題点も熟知しているように思えた。実は有機ELを生かすも殺すも、原材料を担う日本の化学メーカー次第だ。有機ELの可能性と課題を探った。

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 *用途ごとに課題*

 次世代ディスプレイとして注目される有機EL。折り畳めるディスプレイや、丸めて運ぶことのできるテレビなどの開発が進められている。ただし事業化となると話は別だ。また、スマートフォンやタブレット向けの中小型か、テレビ向けの大型かで製法や技術的課題は大きく異なる。

 テレビ向けの大型有機ELディスプレイは「寿命や歩留まりで課題があり、当面は液晶に取って代わることはないだろう。他社からパネルを買ってまで有機ELテレビを作る気はない」(シャープの長谷川祥典代表取締役専務執行役員)。市場でテレビ向けパネルを投入するのはLGのみだが、「赤字を垂れ流しているのだろう」(材料メーカー)とみるのが市場関係者の常識だ。

 *攻勢かける韓国*

 韓国勢が有機ELを前面に押し出すのは「国と国との戦い」(電子部品メーカー)という見方もある。BOE(京東方科技集団)など中国の液晶メーカーが政府の後押しを受け、大規模投資を行っている。これは中国が液晶で世界1位になろうとしていることの証左。韓国も政府の支援も受けて有機ELで生き残りをかけようとしている。

 現に液晶パネル市況は中国での供給過剰が災いし、軟化に拍車をかけている。独自のIGZO(インジウム・ガリウム・亜鉛からなる酸化物半導体)液晶技術で中国勢とは一線を画しているシャープや、親会社となる鴻海の郭董事長はこうした背景から事態を冷静に見極めようとしているのだろう。郭董事長は昨今の有機ELに関する報道について「某社の罠にはまらないでほしい」と語り、有機EL報道を過熱させる一因である韓国勢を牽制した。

 *ハイエンド照準*

 ただし、スマートフォン向けの中小型に関しては、少なくともハイエンド領域において液晶から有機ELに取って代わられるのはほぼ確実。「アップルが材料メーカーに与える課題は有機ELとタッチパネルに関するものが圧倒的に多く、液晶に関するものは激減している」(材料メーカー)という。また、部材の2次・3次サプライヤーにも数年前から有機ELに関する計画を伝えており、有機ELにシフトする姿勢を鮮明に打ち出している。今後はハイエンドが有機EL、ミドル・ローが液晶と市場をすみ分けそうだ。


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