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2016年01月05日 前へ 前へ次へ 次へ

<eco 異業種にまなぶ> トヨタ 素材段階からCO2ゼロ

▲廃車から取り外した部品を原材料として再利用する技術・工法に磨きをかけている。


 深刻さを増す地球温暖化。街中はガソリンだけで走る自動車から燃料電池車(FCV)やハイブリッド車(HV)に姿を変えている。トヨタ自動車が考えるクルマ社会の未来だ。目指す先は新車が走行時に出すCO2を2050年までに10年比で平均9割減らす圧倒的な競争力。一見すると華やかな次世代車の中核技術ばかりに目を奪われがちになる。しかし、その裏で際立ってしまう部品の製造過程で生じるCO2をいかに抑えるかも重要だ。クルマと自然の共生社会を目指す日本最大の企業は、バイオプラスチックやリサイクル材の使用など素材にもこだわった開発競争を見据えている。

 環境汚染の広がりから地球規模での環境問題が表面化した1990年代前半、トヨタはいち早く5カ年ごとに「環境取組プラン」を設定してHVの普及などを進めてきた。昨年10月には20年度までの計画を示すとともに、50年に向けた初の長期方針「トヨタ環境チャレンジ2050」を掲げた。

 現在、日本国内で排出されるCO2の約15%が自動車分野に起因するもので、ガソリン車のライフサイクル全体では走行の段階が7割前後と最も大きな割合を占める。走行時に水しか出さない究極のエコカーと呼ばれるFCVが普及すればするほど、走行時のCO2排出量はゼロに向かう。

 環境配慮設計を充実させるなかでトヨタの計画の意義は走行時だけでなく、調達から生産、廃棄・リサイクルにいたるまで自動車のライフサイクルを通じてCO2ゼロに挑戦することにある。次世代車では、素材製造などがCO2低減の阻害要因になってしまう。そこで「バイオプラスチックはCO2削減の有力な手段の1つになる」。環境部の嶋村高士担当部長はこう話す。

 トヨタでは一般的なバイオプラに比べて耐熱性や耐衝撃性などを向上させた植物由来の成分を含む樹脂を「エコプラスチック」と呼ぶ。13年8月に改良発売したHVの中型セダン「SAI」では、シート表皮やフロアカーペットなど自動車室内の表面積の約80%にバイオPET(ポリエチレンテレフタレート)やPLA(ポリ乳酸)、ひまし油由来のポリオールなどを採用して多方面で話題を呼んだ。

 ただ嶋村担当部長は「なかなかその先の広がりが難しい」と漏らす。「性能、コスト、安定供給の体制が整えば、すぐにでも採用拡大を進めていきたい」と考えるが、現時点で「技術開発は途上の段階」とみる。

 「今は走行時のCO2排出があまりにも大きいので(素材製造時に出るCO2は)脚光を浴びていない」が、将来は「当然そこの競争になる」考えも示す。いずれ植物由来の原料比率が100%のバイオプラを数車で使っていきたい構想を抱くが、具体的な「年度目標を設定せず未来づくりの活動を目指す」という。

 自動車の部品点数は約3万点ともいわれ、トヨタの取引先は3次まで含めれば数万社に上る。品質やコストという厳しい要求水準に対して列をなす化学企業が実力を磨き、トヨタに食い込むことができれば、バイオプラはいよいよ本格的な普及期を迎えるはずだ


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